たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

マインド・ゲーム

わたしの感想はすでに
http://d.hatena.ne.jp/taro-r/20040814#p2
に書いてますが,キーワードで巡回していたら,虚馬ダイアリーさんの

映画として「傑作!」というには足りないのだが、その理由が「前半が神懸かりすぎて、普通に面白い後半が凡庸に見える」、という非常に贅沢な理由であり、アニメーションとしては今年出たアニメ映画の中でも屈指の映画であろうことは疑う余地がない。

というのが言い得ているなぁ…と思ったので,引用してみました。その後の高畑勲監督の話題も興味深いですが,置いておいて,引用した部分の話。
確かに前半の「神様」の話とか「意思で未来が変わる」話と比べると,後半の話はその場所のムチャクチャさはともかくとして,主人公たちがやっている行動は凄く現実味がある様に思います。うーん,でもなんかわたしはそんなに違和感は感じなかったのでした。たぶん絵的にだまされちゃってるんでしょうが,あの(神様ほどではないけど)変幻自在のキャラクターの絵とか弾けちゃったヤンの行動とか西君とみょんのセックスのシーンの表現とか…その辺に終始ニヤニヤさせられぱなしで,楽しかったのです。前半の部分はメッセージ的には深いんだけど「わからない人もいるだろなぁ…」と頭の隅っこで思っていたりもしました。
一方で,前半であんな感じになっちゃったから,最後終わるまで「壮大な夢落ちもあり得るよなぁ…」と思っていたりしたので,(まぁそれっぽい表現もありましたが)わりと地について落してくれたのは良かったのかな…と思いました。
あとオープニングとエンディングにほぼ同じ内容の,出演者の走馬灯が流れたのはよかったですね。最初にみたときにちょっと印象が残って,話が進んでいく時に「あれはこのキャラの話か…」とかは漠然と思っていたのですが,最後にもう一回出てきて復習できたというか…。でもあれがなかったら「もう一回観に行くか…」という気になっていたかも知れないので,興行的にはどうかと(笑)…。
ところで,この映画,入りが悪いようですね。うちきりになるんじゃないかと心配している方もいらっしゃるようですが,わたしも心配です。わたしももう一度劇場でみてもいいか?…とか思ってますが(DVDは出たら買おうと決めてますが),観てない人には観て欲しいです。というか,普段わたしが巡回しているアニメ感想系のページで全然取り上げられていないのが残念。深夜アニメ見る人達って外で映画見たりしないの?…。それともこのアニメ「萌え」より「サブカルチャー」的だから層がちがうのかな?…。でも今年のアニメを語るには欠かせない作品だと思いますが…。
というわけで,ここらでもう一度プッシュしておきます。