たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

マリア様がみてる〜春〜 13話(最終回):パラソルをさして

うーむ…,原作愛読者からすると,原作との違いが気になるのがちょっと悲しいところ…。もちろんこれはこれでいいのですが…,はしょられているとか大事なシーンが描き変わっている…とかじゃなくて,なんとなく受ける印象が違うのがこの戸惑いにつながってます。この辺って,マンガ原作のアニメでは余り受けない感覚の気がしますが…,やっぱり文字から動画に起すと,かなり解釈がの余地が多いって事なのかなぁ…。
でもお話の大筋は原作通りなので,あらすじは原作を読んでね:-)。
〜春〜の一話,「長き夜の」で聖様が運転する車も,結構コミカルに描かれてましたが,柏木の車も同様…。動きが少ない画面にいきなりアレをやられるとなんか凄く浮くんですが…。
最終回なので,やっぱり山百合会は総出演,令様のシーンとかカットしてもたぶん話的にはつながるんでしょうけど…。本当はあのシーンは祐巳がオヤジっぽく瞳子に絡むところがミソなんですが,単に祐巳が仕事を押し付けている様な感にになっているのが残念。瞳子ツンデレがはっきされる場所でもあったので。でも由乃のセリフはイイ…,というかここ三話では由乃祐巳の友情が強く描かれていて,とても心地好かったです。
原作では桂さん*1が喋る柏木カーの登場の知らせを,真美さんが告げていたのに,思わず吹き出しそうになりました。
最後は綺麗にまとめちゃいましたねぇ…。本当は祐巳に嫌われたと思い込んだ祥子様が何日も食事できなかったのが,祐巳に許して貰ったら急に食欲が出る…って事なんですが,そういう表現は無し。祐巳に許されたら現金に早速祐巳にお説教をするところとかが原作ではコミカルに描かれていたのですが。
実はあんまり祐巳の成長を感じなかったのが残念だったのです。原作だとこの後の話もあるせいか,祐巳が祥子様と対等になった印象があるので…。
とはいえ,堪能させていただきました。シリーズ全体を通しても満足しております。視聴率が相当悪かったと聞きますが,時間帯の問題なんですかね?…。確かに前後を観ると小学生低学年程度を対象にしている番組が多いので,辛い気はします。平日の夕方とかの方がよかったのでは?…。ただ百合番組を休日の朝にやっていた…という事で話題にしている方も多いようですが,わたし的にはそんなに子供に悪影響がある番組かな?…と思います。地味な作りだから幼児とかには受けないでしょうが,小学校高学年から中学生くらいの女子にはそれなりにおもしろいと思うし*2,アレを百合と解釈するのは多少脳内補完が入っているような気がします。そういう風に取れるようにスタッフがつくってるのはわかりますが…。
第三期は…,たぶん原作がもう少し進まないと無理でしょうね。原作本の販売効果を考えると,原作を進ませたところで,第三期って可能性もあるでしょうが,現在までの原作ではちょっと盛り上がりに欠けます。ただ,残りの原作はストーリ的に進まない分,コミカルな話が多いので,ちょっと今までのアニメの雰囲気と変わってしまう気がする反面,それが楽しみだったりします。
いずれにせよ,マリみてがアニメ化され,そしてここまでやったのは非常に満足でした。ある意味いろんなマンガやアニメ*3でパロディにされる一つのスタイルを確立したといえるでしょう。これも一種のとんがった作品だったというわけです。ありがとう。

*1:1年の時の祐巳の同級生。アニメでは第一期で登場したが,第二期で全く登場せず,桂さんの登場を願うファンが結構お絵書き掲示板などで頑張ってました

*2:実際コバルト文庫はその辺対象でしょう?

*3:ニニンがシノブとか,エロビデオとか…