たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

神無月の巫女

昨日最終話の感想を書きましたが,全体を通して。
初回を観たときに超展開ぶりに驚きましたが,昨夜1話〜3話,今朝9話を見返して*1いて,実は一話にも最終話につながる布石がたくさんちりばめていたり,9話でも最終話で出てくるアルバムの写真があったりとか,かなりしっかりとコンテが出来てることに感心しました。
とはいえこの作品をA級の名作…と呼ぶのにはかなり抵抗があり,やはりU局ならではのB級作品なのだと思います。しかしスタッフ自体がそれを逆手にとっており,キー局では出来ないような表現やある意味同人的なストーリ展開をふんだんに織込むことによりかってない作品に仕上げていたように思います。
低予算だったかどうかは知りませんが,作画レベルはずっと維持されてましたし,先ほど書いたようにストーリ構成は実はすばらしく,スタッフ自身の気合いは十分感じられました。
ロボットが不要とかオロチが不要とかいう話は聞きますが,その辺は原作ものの宿命で,おそらくスタッフは姫子と千歌音の過去の因縁とその昇華を描きたかったのでしょうが,ロボやオロチも最低限描かざるをえなかったのでしょう。
それにしても終わってみれば過去の因縁,約束された運命を絶ちきるために,悪に落ちる振りをして自ら命を捧げる…そして再開…というわりとありがちなプロットでした。しかしだからこそむしろキャラの立ち具合,構成,シナリオによりこの作品が際立っていることが良くわかります。最終2話で見せた女の子同士の愛の告白…,かってあんな熱い愛の告白あったでしょうか?。韓流やセカ中にも負けません(って観てないけど:-p)。
個人的には千歌音ちゃんというキャラがすばらしく,完璧お嬢様から,愛と嫉妬に悩む乙女,そして悪に落ちていき,最後に姫子の胸の中で子供のように泣きじゃくる姿には感動を覚えました(T_T)。千歌音ちゃんを観られただけで満足です。
………なんか大絶賛しているな(オレ…。
まぁそんなわけで(^^;)…。B級だなぁと思いつつ,毎週ハラハラドキドキさせられた作品だったわけです。

*1:単にDVDRに焼いている作業で