たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

舞-HiME 全体を通して

…というわけで,一日考えていました。結論として「判断不能」とさせていただきます(_o_)。
とにかく「大作」であることは間違いないのですが,名作なのか迷作なのかネタなのか良くわかりません。レトリカルな部分でも物凄さはとにかく感じました。20人以上のキャラクタをほとんど有効に生き生きと動かし,ホンの数秒画面に登場させただけで,そこでなにが起きているかを理解させるところなんてまさにすごく毎回30分とは思えないくらいでした。話の設定にも大きさを感じさせ,日本の神話や昔話から引用したものを巧みに使い,背景に大きな物語りがあることを匂わせる。ギャグのような捨て回かと思いきやその後ろで伏線を進行させる。視聴者に敵を示しておきながら次の瞬間にはそれを全部破棄して新しい敵を出現させるなど,2クールでこれだけ目まぐるしく話を動かしたのは本当に見事です。しかしそれゆえに出来過ぎの感があり,みているこっちが何か引っ掛かるところを感じているところに終盤の欝展開と最後のちゃぶ台の引っくり返し…ってことで,こちらの価値観は崩壊したのでした(笑)。
最終回だけみるとお話的に破綻していると思われるところ*1とかあるんですが,あれは最終回に話を無理やり落すための超展開だった気がします。もちろん途中の細かい伏線を「最後にどうせ引っくり返すのだから」と言うふうにいい加減にやっていたとはとても思えず,話があと1クールや2クールあれば,うまくパズルを嵌め込めるような展開になっていたように思います*2。そういう意味で言うと2クールでは描かれなかった伏線が実はあって,それを目眩ますための最終回のようにも思え(どう考えても最終回の後半はドラマCDかおまけビデオでもみてるような感じでした)真のエンディングがまだあるような気がしてなりません。なので読一さんが書かれているように(http://navy.ap.teacup.com/yomi1/304.html)つづきがあるのでは?…というのは,なんとなくそんな気がします。まぁ劇場版があるとはちょっと思えないのですが(^^;)…。
まぁみなさん「リセット落ち」と言う言葉を使ってますが,わたしはあまりそういう定型な落ちだったとは思ってません。リセット落ちだとすれば,新しいリセット落ちだった気がします。今までのリセット落ちというと神無月の巫女とかの様なものを言うのではないでしょうか?…。むしろ舞-HiMEの終わり方は「煙に撒かれた」という印象の方が強くて,つまるところ判断不能なのでした。
…とはいえ,この半年間大変楽しませてもらったし,すごい作品だったとは思います。ただし毎回ストーリの先読みをしていたのが無駄だったとは思いたくないので,真の設定を明らかにする裏話でもやって欲しいなぁ…とは思います(^^;)。
…ところで最後の花見とカラオケに静留はいるのに遥がいないのは,やっぱり静留は卒業放棄したって事でしょうか?(^^;)…。

*1:例えば柱の崩壊で復活するのはアリッサではなくシアーズの会長だし,二三は黒曜の君のメイドをやっていたのでは?

*2:ミマサカ製薬…とかなんだったんだろう?