15話を観た直後の感想は一昨日のところにあります。
で,感想というか,別に15話を見直したわけでもないのですが,感想サイトとか回っていてふと思ったので。
電脳コイルも残り10話程度に入り,大きな謎みたいな話が見えかくれしてますが…。よくよく考えるとこの作品,子供の視点で徹底的につくられている気がします。ですから,15話の話もそうだったけど,他にもその辺のおばちゃんが…どうのこうの(忘れたけど,何か組織の人と子供がかってに命名したりとか)とか,そういうのも全部あくまでも子供が子供の中のリアリティ*1の中の出来事のような気がします。
自分の町に宇宙人が来るとか,悪の組織があるとか,それに対する秘密戦隊がいるとか…,そういう妄想(ってわたしはもったことはないのですが^^;)って,子供がある時期にもつものなのかもしれず,そしてこの電脳コイルで描かれている世界もそういう世界なのかもしれません。
そもそもサッチーだって単にお役所が運営してるわけで,ヤサコのお父さんがその管轄だったりして,よくよく考えるとそんなたいしたことをやってるとは思えません。害虫駆除とかゴミ拾いとかそういう範疇なのでは?。
大人の社会で普通に日常としてやってることが,子供から見たら,なにかトンでもない悪のたくらみに見える…そういう世界をこの作品は実は描こうとしてるのではないか?,そんな気がしてきました。そうじゃないと逆に大人達が,子供に電脳眼鏡を与えて,ほったらかしているという状況がうまく納得できません。
…というわけで,何となくオチとしては,ヤサコ達が大人になったら,そこを卒業していくことなのかも。まぁ次の世代として京子達がそこでまた物語をつくるのかもしれない。まぁ現状のヤサコやイサコ,ハラケン達の謎はそれなりに何か答えを示されるのだろうけど,大人の現実からみると,まるっきり的外れな方向なのかもしれません。
大人から見たら地味で毎日が同じ繰り返しという世界でも,子供からみたら,実にスペクタクルな世界である…ってそういうことを,この作品は描こうとしてるのかもしれないな…と。
*1:大人から観ると単なる妄想かフィクション