たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ヒロイック・エイジ 1〜24話

クライマックスが近いので,ここ一週間で1話から見直してみた。
驚くほど,すっきりとした構成で,ひとつの結論に向かって描かれていることがわかりました。わかりにくい世界観…だと思っていたのが,わかってしまえば,当初から一貫性をもって描かれている…という意味でしっかり設計されてるのだなぁ…と。
要はディアネイラがスターウェイにない星を見つける力を持っていて,そこに行くことによりスターウェイが生まれ星が生まれる。この能力は銀の種族も持っておらず,鉄の種族でもディアネイラだけが特別。しかるにそのディアネイラを守るべくエイジは遣わされたと。
一方銀の種族は,合理的に考えるために感情をプロメにゆだね,捨てたが実際はその中に怒りや恐れを持っていて向かい合おうとしていない。それが鉄の種族より弱い弱点でもあると。
すごく面白いのだけど,ちょっと残念なのが銀の種族をもっと非人間的デザインにしたほうが,面白かっただろうなぁ…と。青銅の種族がああいう形態であるなら,銀の種族もぜんぜん別の形であったほうが面白かったと思う。あと本当は鉄の種族も地球人じゃないほうが面白かった…というか,まぁ共感を得るために地球人にしたのでしょうけど,ディアネイラの力とか,宇宙に出るだけの文明を持った説明があまりつかない。
キャラの役割もしっかり出来ていて,モビートとニルバールが人類うまい説明役になってるし,プロメとレクティが銀の種族側の問いかけ役になっている。ユティがツンデレなのもサービスというより,銀の種族が感情と向かい合わない弱さの象徴でもある。
余談だけど,エイジは数字を4までしか数えられない様子で,それが前々回のサブタイトルにつながっているというのも見直してよくわかった。
ヒロイック・エイジというタイトルだけど,実は一番力を持っている主役キャラはディアネイラなんだなぁ,しかも最初から完成されていると…。
宇宙船の豪華な描き方がすばらしかったりしてそちらに目がいきがちだけど,SFとしてしっかり世界設計が出来てるな…と感じました。
そうなってくると,そろそろ落としどころも見えてくるんですけどね…。
…といいながら,明日の夜は,ちょっと不在なので,見るのは火曜以降になるんですが…。