吉野は負傷したもののかすり傷。御柱の周りから船を対比させる。めぐむは絶園の力を使って御柱を攻撃するが,反撃を受け,なかなか御柱を倒せない。そこに絶園の剣が現れ,すべてを悟っためぐむに始まりの樹は倒される。世界は元に戻り再び犯罪もおき始める。鎖部一族は力を失い普通の人たちに戻った。左門らは早河にやとわれる。真広と吉野は愛花の遺言を聞く。そこには二人への想いと自分の役割を全うする決意が語られていた。二人は愛花の前に立ち,再び前に進み始める…という最終回。
少しは苦戦したが,わりと意外性も無く御柱は倒され,あとはエピローグをたっぷり描いていた。愛花のメッセージはなかなか心にくるものがあった。ずっと死んだままなのに本当に愛花がヒロインなのだな…と思わせるものがあった。
思わせぶりだっためぐむの彼女は後姿だけ登場し結局顔は出ず。普通の人だったってことか。むしろ山本って結局なんだったんだろう?…。
真広はだれか新しい関係が生まれようとしていて,吉野の前には普通の娘になった葉風がやってくる。めぐむには彼女が戻ってきて,山本を中心に潤一郎や夏村との妙な関係と,男女の恋愛ぽく話を締めたのは話を湿っぽくせず軽く終わらせるためなんだろうけど,愛花は結局戻ってこず,彼女が一人悲しみを引き受けた形になってしまったのは,少し残念な気もする。
でも,その絶妙なバランスを含め,納得ができる終わり方になっていたと思う。
作品全体の感想はまた別途。