たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

絶園のテンペスト 全体を通して

今期,サイコパス新世界より等,良作が多かった中でもっとも楽しめかつ完成度も高いと思わせる作品でした。
2クールという尺もありましたが,冒頭暗い雰囲気のミステリーかファンタジーの様に始まり,途中吉野の頭脳戦,左門の萌えキャラ化,そして後半のラブコメ…と作品のスタイルを目まぐるしく変えての展開でした。それが決して行き当たりばったりでやっているのではなく,全てに意味があったというのは終盤になり明らかになります。
愛花と葉風という対称的なヒロインを掲げ,最後までミステリアスだった愛花,そして人間(女)臭く快活な葉風を活かすため,そして黒幕のようでいて,単なる苦労人である左門を活かすべくのスタイルの変容で,実に計算されていると関心しました。
思えば最初から死んでいる愛花は,結局は生き返ることも無かったのに常に物語の中心にいて,物凄い存在感でした。実は当初,あまり魅力を感じなかったのですが,最後まで見て見る目がまるっきり変わりました。特に葉風をグーで殴ったシーンはこの作品のなかで最高のシーンだったと思います。
原作が進行中でのアニメ開始でしたが,アニメと同時に終了ということで,物語のプロットは出来ていたのでしょう。実に無駄のない作りでありつつオチが読めないという,最高のコラボだったのではないでしょうか?。鋼レンとは社会的な盛り上がりは違いますが,匹敵するほどおもしろい作品だったと思います。
非常に満足しました。おしむらくは前半で録画の保存をやめてしまったことなんだよなぁ。お疲れ様でした。