市役所での攻防，そして後藤の死から急速にパラサイトは姿を見せなくなっていった。そしてミギーも新一に別れを告げ，永い眠りに入った。平和な日々が訪れ，里美たちは大学へ，新一は浪人しながら里美と付き合っていた。そんなある日逃げていた浦上が新一を狙い襲ってくる。里美を人質にとって屋上に逃げる。新一は浦上を殴っるがその拍子に里美は屋上から落ちてしまう。それを助けたのは無言のミギーだった…という話。
まぁ原作どおりのエンディングだったと思う。
全体を通して。
原作を連載で読んで，その後10年位前に豪華本で単行本をそろえていまだに所持しているくらい結構自分的には親しんでいる作品。その自分から観て，まぁいいアニメ化だったんではないか?と思います。キャラデザがずいぶん変わったことで当初不安もあったが，ストーリの方は原作をかなりしっかりトレースしていて，しかも時代に合わない部分の最小限の修正を入れるなど良く考えられていたと思う。まぁ原作も今見ると，絵柄も古いし，岩明均の今の絵柄とも違うので，修正すること自体は悪くなかったのかもしれない。ただキャラの見分けがあまりつきにくい面もあり，またパラサイトは基本的に美形になっているはずなのに，そう感じない部分があったのはちょっと残念だった。とはいえ，原作が有名な作品だとはいえ，古さを感じさせるものをうまくアニメ化していたように思う。まぁ地球の人口問題とか環境問題は微妙に今スポットが当たっている部分は変わってしまったし，人の上に食物連鎖上の上位の生き物が現れる作品はいまや珍しくなくなったという気もするんですが。
スタッフは良い仕事をしたと思います。お疲れ様でした。
