たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

牙狼〈GARO〉-炎の刻印- 24話 (最終回)

最強のホラーアニマが復活。周りの人たちを喰らいはじめる。しかしメンドゥーサはアニマを吸収し自らが不死となる。レオンは何度もメンドゥーサの首を切るが復活する。反撃もされ徐々に力を失っていく。そこにエマがヘルマンの刀を広いレオンに渡す。ヘルマンの力を合わせメンドゥーサを奈落の封印の中に押し込む。レオンも一緒に入ることでメンドゥーサを押さえようとしたが,奈落にいたのはアンナ。メンドゥーサを永遠に焼き続け復活されないといいレオンを地上に返す。メンドゥーサはいなくなり国は再び復興へ。エマはどこかに旅立ち,ヒメナのお腹にはヘルマンの子供がいた…という話。
無事完結。ちょっとヘルマンがいい思いしすぎじゃないか?死んだけど,二人も子供をしっかり残したわけだし。少しアルフォンソのいいところが無かった気がするが,師匠の声を聞いたり最後に可愛い子を見初めたりとかちょっとだけ見せ場があった。アルフォンソって潔白すぎてどこかで悪におちるんじゃないかと思ったけど,結局最後までそのまま行ったなぁ。
ヒメナが子供まで宿したのに対し,ララはかわいそうだった。オープニングのCM絵が泣ける。まぁでもレオンがしっかりララのことを供養してるのは良い描写だった。レオンとエマの関係が進展するのか?という描写もあったが,現時点であまり描かないのは良いことだろう。
全体を通して。黄金騎士の華美なCGと平面的な人物作画,全体的に暗い背景など,絵的に独特で惹かれた。一方でストーリ自体は実に王道だった気がする。悪が策略により簒奪した国を追われた王子と,騎士が奪還する。レオンとアルフォンソという二人の主人公は典型的なヒローでレオンは暴走し一時ヒーローの座を追われるが,人々の暮らしを肌で感じもどってくるしアルフォンソは追われた王子という立場で現われたものの後は一本道で正義感にも溢れ黒く染まることも無かった。特撮のヒーローモノと世界観が一緒というのもあるのだろうが,わかりやすい主人公たちというのは,まさにその世界の様に思う。
その分,正義感のみならず,色恋からだらしなさなど,人間の深みの部分を全部ヘルマンが引き受けたため,ヘルマンのみやたら深みのある人物になってしまっていた。ヘルマンのギャグ回も数回あり,主人公はヘルマンだったのでは?と思わせるような作品だった。
非常に楽しめた作品だったが,作画やデザインが奇抜な場合,ストーリ的には単純明快な方がいいのかもしれないなぁとあらためて思いました。お疲れ様です。