たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

昭和元禄落語心中 13話 (最終回)

助六とみよ吉の葬式を挙げ,菊比古は小夏を引き取る。菊比古は八雲を継ぐ。そして時は経ち…,与太郎は真打に昇進が決まり浮かれていた。八雲の家に来た与太郎は小夏に会うが小夏のおなかには子供がいると告げられる。そして与太郎は八雲に助六の名を継ぎたいという話…。
残念ながら一話を私はみてないので,与太郎の登場あたりがあまりピンとこない。まぁこれは私が悪くて,第一回をどこかで補完したいとは思ってるんだけど…。
菊比古,孤児となった小夏を引き取るんだけど,そこに小夏を気遣う感じがなくなんとも厳しい。そういう役回りだと思ってるからなのか,家庭的なものを苦手としてるからなのか…まぁでもみよきちはともかく小夏には罪はないんだよなぁ…。
そんなこともあり父親の判らない子供を,助六の血を絶やさないために作るという小夏の行動は,究極の女性視点で男性的にはぞっとしますよ。
全体を通して,評判の第一話を見れなかったことが悔やまれる。過去編だけを追ったことになるのだろうが,まぁ一言でいうと,芸人の世界のどろどろとした情を見せられた感じ。いや,見せ付けられたか,描く声優の演技がすごくて引き込まれるものがあった。ただ落語の芸を見せるために時間を割いたから若干ドラマの部分が駆け足だったのでは?という気がした。
あと個人的には椎名林檎をデビュー以来追いかけているので,彼女らしさが吹っ切れて出ているオープニングの曲を林原めぐみが歌っているのが実にマッチしていて魅力的だったのがうれしい。
過去編が終わって以降,続きがあるらしいので期待したい。ありがとうございました。
[追記]一点気になったのが,この作品の中では落語は衰退していく芸能で菊比古がそれを守る責を負わされているように描かれているが,この世界には林家三平立川談志はいなかったんだろうか?。少なくても現実は都内に寄席が一つしかない…という状況には至ってないと思うが…。