先週末までNHKであっていた
トットてれびというドラマのような番組を見ていた。全7回だから二ヶ月くらい。面白かった。
ドラマのようなと書いたのは,通常のドラマとはかなり違っていて,一応俳優はストーリを下に演技をしているのだけど,途中でショーみたいなものがあったり,原作者が出てきたり…少しバラエティの様なミュージカルのような演出も含まれた不思議なつくりだった。まぁ舞台演劇みたいなものといわれればそうなんだけど。
トットというのは黒柳徹子のことで,黒柳徹子が書いた自伝のようなものを元にしたものだったよう。ただ,番組が進むにつれ様相は変化した。最初の方は黒柳徹子の子供のころからNHKの専属俳優になるまでの,そのまま自伝のような話。しかし途中から当時,つまりNHKのテレビは始まったころの番組制作をどのようにやっていたかの再現,そして終わりの3話は向田邦子,渥美清,森繁久弥の話だった。
やっぱり面白かったのは当時の番組制作の再現。夢であいましょ
うのようなバラエティの再現もいいのだけど,ドラマを生放送で作っていくという様子は,現在のテレビではなかなか考えられないもので,面白かった。NHKは当時はもちろんのこと現在も生での番組つくり,もしくは編集しない収録が得意だけど,それは当時散々生で番組を作りそのノウハウが蓄積されてるんだろうなぁ,と思う。
それから多くの実在の俳優やタレントがたくさん出てきたのも面白かった。そもそも主役の黒柳徹子自身が満島ひかりが演じているものの,黒柳徹子自身も100歳の黒柳徹子として出ており,黒柳徹子自身がかかわりのある人たちを実名で描くことができたのだろう。最近の朝の連ドラとかを見てると,実在の人物をモデルにしておきながらも,名前を変えて別人として描いている例が多い。ドラマとして面白くするために実際とは違うことを描くのでそのようにしてるのか,はたまた関係者が存命な場合クレームがつくのを恐れているのか?(時代劇などは実名だし)よくわからないが,やっぱり実在の人物を実際の名前で描くほうが迫力があると思う。
渥美清や三木のり平がNHKのバラエティに出ていたのは私は知らなかったので,ああいう番組で有名になったというのはなるほどという感じだった。