たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ピアノの森 23話,24話

ショパンコンクール,カイ,そしてレフの演奏で幕を閉じた。そして審査の結果カイが優勝する。コンクールの最後に現れたのは医者。カイはコンクールに優勝したら阿字野の手を治す手術を依頼していた…という話。

録画していた最終2話をやっと見終えた。終盤はショパンコンクールでカイが優勝する話とクロージングだった。カイが優勝できたのは,本来工作が飛び交う審査において,メディアが入ったことで,公正な審査がされたからということだったが,それじゃぁショパンコンクールは普通は工作がされてると言ってるようなものだなぁ,と思った。もっともこの作品は常に審査員の恣意的な採点でカイが正当に評価されてこなかった,というのを貫いているので,別にショパンコンクールの批判にはあたらないのかもしれない。
最後は阿字野がピアニストとして復活してカイと共演するところで終わった。話としては綺麗に終わってはいるのだけど,カイの家というか母親がどうなったか?とかいう話があると思っていたので,ちょっと驚いた。あと作品中でカイが自分を娼婦の息子だと明言していたのも驚いた。
ちょっと間が空いたが,全話見た。音楽関係の作品は注目してしまう。話は,正式なピアノ教育を受けたわけでもない少年が天才ピアニストとして成功していく話で,面白かった。このアニメはそれ以外に,本当の一流のピアニストに演奏をしてもらっているのが売りになっていたと思う。分割クールの前半は動画も演奏に合わせてCGでやっていたように思うが,後半は演奏シーンはむしろ静止画になっていて,その辺は省力化したようだけど,なにか方針の変更があったんだろうか?。登場人物に合わせて個別にピアニストを割り振っていたのは面白いとは思ったが,私自身がクラシックの演奏に疎いせいか,その演奏の特徴の違いをはっきり把握できなかったのは残念。
まぁでも演奏をきちんとやってるという意味では良心的な作品だと思う。いずれ余裕があるときに演奏を全部聞き直し,クラシックの演奏の幅を実感できると良いなと思った。
2クールの作品だったが,子供時代から描くという意味では,少し早足のような気がした。後半はショパンコンクールにだいぶ尺を割いたのは,演奏をじっくり聴かせるという意味では良かったのだけど,話的には動きが少ないようにも思えた。演奏に時間を割くか,ドラマに時間を割くかといういうのは難しいところだと思う。
いろいろと新しい試みをやっている作品で,音楽を軸とした作品をアニメですることの難しさも感じたが,スタッフの挑戦を感じた。
お疲れ様でした。