たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

炎炎ノ消防隊 23話, 24話(最終回)

ショウとの戦いの中で,ショウの力に介入できるようになった森羅。そのなかで二人は記憶を共有するようになる。森羅の記憶を見て自分が森羅の弟であることを感じるショウ。ショウはついに森羅を受け入れるが,勢い余って,森羅の胸を剣で貫いてしまう。そこに伝道者のハウメアが介入。ショウを連れ去ってしまう。駆けつけた他の第八メンバーにより森羅は助け出され医療班である第六で治療を受け,命をつなげる。入院中に第一の大隊長バーンズがやってきて,森羅の親が死んだ火災について語る。そこでは森羅が幼少の時に見たツノがある焔人は森羅たちの母親ではないか,母親がショウを連れ去ったので,母親は生きているかもしれない,ということだった。森羅は退院し,第八にみんなが集まり復帰祝いをするというエンディング。
連載が続いているので,謎が残ったままエンディングというのは仕方いないのだけど,ある程度,これまで謎のなっていたことが明るみに出て,それなりに納得の終わり方だった…。と思ったら続きがまた制作されるようで嬉しい。
全体を通して。
大変面白かった。熱血主人公が新人で能力者でバトルするという少年漫画らしいファンタジーヒーローもの。兄弟の因縁や親子の関係などが絡んでくるのもそれらしい。そういう王道のプロットだが,消防隊とか焔人という設定はなかなか新鮮。世界が大火災で滅んだ後に復興した東京という舞台もなかなかユニークだが,それ以上に画面を飾る様々なもののデザイン,あと漫画や絵画のようなタッチを,有機的に混ぜてくる作画,かっこいい構図など,絵的にも見所が多く,大変クオリティの高い作品だと思った。消防隊同士のやりとりが多く,2クール費やした割に,本丸である伝道者との戦いやジョーカーの存在など,描かれてないことが多いが,続きがあるということで期待したい。
登場するキャラがどれも個性的で,面白かった。ギャグもちょっと変わったテンポで,漫画らしいといえばそうなんだけど,面白かった。魅力的な女性キャラも多かったが,あまり恋愛要素は無し。ヒロインポジションは環のような気もするが,全然目立ってないので,発展する可能性が低い。むしろ森羅への愛情を隠さない火華の方が今の所優勢だな(笑)。もっとも一番可愛らしく描かれてるのはアイリスのように思う。
ということで,最後まで高いクオリティのまま2クールやり通したことを賞賛したいと思います。続編期待して待っています。