朱雀，上海らを騙した種明かしと，その後の大団円という話。
結局カッサーノを連れ出したのはエダマメで，朱雀と上海を騙すのはシナリオ通りだけど，ローランに一発かませたかったらしい。それにしてもカッサーノだけではなくイブラヒムやコールマンまで仲間にしてるのはどうかと思う。コールマンはシンシアが個人的な恨みがあったのでは?。戦った後は仲間という世界観だろうが，ちょっと都合が良すぎるなぁとは思った。ということを考えると，今回騙された朱雀や劉もまた仲間になるかもってことでしょ?。
オズはエダマメの母とは通じていたようだけど，ということは彼女の病気はオズの逮捕による心労ではなかったということか?，彼女はオズの仕事のことを知っていたのか?，その辺はもう少し説明が欲しかった。
全体を通して。まぁ詐欺の話だから当然といえばそうだろうけど，すべてが嘘っぽかった。詐欺の仕掛けも大掛かりすぎてリアリティーがない。ただ，ショーとしては面白いと思った。上にも書いたけど，騙した相手が仲間になるのは，騙された方が傷ついていることを無視してるようにも思って，ちょっとご都合すぎないか?という気がしないでもない。全財産をうばされたり，人生を狂わされた相手をそんなに許せるものだろうか?。それはエダマメが父親を許すということで，この作品全般では一貫されてるので，矛盾はないのだけど。
人を騙す話だけど，ドロドロした恨みの話にはせず，からりとした話にしようとしたのだろう。実際人は死んでるんではないか?という気がしないでもないが，明には人が殺されることは稀で，そういう意味では最後にドロシーが生きていたのも，そういうことなんだろうなぁとは思った。
とはいえ，結局のところこの作品は，エンディングのインパクトに尽きるなとも思う。あと背景美術が良かった。トータルでは楽しめました。
