アスミから三人にかかってくる電話。カナエシステムを破壊するか,カナエシステムのバグを修復するか?。いずれにせよアスミは消えていく。三人はアスミに会いに行く。会いたくないと妨害するアスミは,ますます暴走し,テロ認定を暴発。しかしたどり着き,三人はアスミと話し,アスミを愛してると,みんなが愛してるとし,アスミは消えていくって話。
アスミは死んでるので,生き返るとか結ばれるという終わりはなく,ただみんなの愛を受けて昇華していくという寂しいエンディングだった。
全体を通して
AIによる監視社会,みたいな話。そのAIに生身の人間が使われていてって,他でも見た様な話だったけど,あまりぶっ飛んだ設定はなく,わりとありえそうなリアリティはあった。RGBの超人的な力も一応は説明をつけていた。監視社会というテーマよりはトロッコ問題をテーマにしていた様にも思う。最終的には友人同士だった三人が力を合わせて解決するという熱い話だったが,当初からたくさん人が死んでいたこともあり,すっきりとする話ではなかったなぁ。
男性キャラがテンプレート的というか,それぞれの分野の「バカ」的な感じだったのに対し,女性キャラはデザイン的にも行動的にも魅力的だった様に思うけど,なんかアスミ以外は恋愛感情をまるで出さなかったのが印象深かった。
手堅い感じの良作だった様に思う。