たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

鋼の錬金術師

最初の数話見落として感想を書いてませんでしたが観てました。こういう作品観ると一年かけてじっくりつくる作品っていいなぁ…と思います。深夜アニメは2クールが限度ですからね。これだけ長いと寄り道もじっくり描けるし,それで本筋が圧迫されることもない。
週末の夕方という大人と子供の両方が観ることができる時間帯の上で大人も子供も楽しめるアニメを作りえたと思います。結構残酷残忍なシーンがあったり深刻なテーマを扱っていたりしてました。
わたくし事ですが田舎にいる姪がこのアニメとマンガにはまっていて,田舎に帰ると一緒にTVを観たりしていたのですが,彼女らにああいうシーンはどういう風に映るんだろう?…といつもTVを観ていてハラハラしたのもあり,そういう複雑な心境もあったので感想を書けなかったのです。
ただ後半にいくに従い,ホムンクルスという「絶対悪」*1を作り上げたという点では,ちょっと逃げた感じもしましたが,時間帯を考えるとあれでも十分に人間の中にある複雑なものを描いていた気がします。
マンガの方は全然違う方向で進んでいると聞きますが,メディアミックスの成功で映画もあるとのことで,まだしばらくこの作品の名前を聞くことはあると思います。
終わり方という意味では,交わることのない世界でお互いが生きているかどうか分からない状態で,会えることを信じて生きていくという切ないものになりました。エクソダスギルティとかもそうですが,この手のエンディングには弱いです(^^;)…。
単純にヒットした…というだけでなく,それだけの価値がある作品だったと思います。あんまりしっかりはまって観ていたというわけではありませんが,すごい作品とは認識してました。ありがとう。

*1:彼らには彼らの想いがあるのはわかりますが