セイバーが破壊した聖杯，そこから暗黒が流れ出し，町を燃やしてしまう。それを見て呆然とする切嗣。焼け跡から人を助けようとするが，見つからず唯一一人の少年を助ける。ギルガメッシュは受肉し世界に留まり，綺礼は心臓が止まっているものの生きているかのように存在し。再び聖杯を手に入れると決意する。そしてセイバーはランスロットの言葉から自分の誤りに気付く。切嗣は少年士郎を養子とし育てるが，それ以来自分の目の前で人が死ぬことはなかった…っていう最終回。
つくづく，望んで起こした行動が裏目に出る人だなぁ切嗣。災厄の元だと思った聖杯を破壊したら，それがきっかけで冬木市で多くの人が死ぬ火災が起きてしまう…と。沢山の人が死なない選択をしてきたはずなのにここに来て逆になってしまう。で，事切れてしまう切嗣だけど，結局そっちの方が，もう誰も死なないと…。
stay nightをゲームでもTVでも見ているほうからすると，実に見事に，そこにつながる結末だったなぁ。ギルと綺礼のオチは腑に落ちないものだけど，まぁこれはstay nightで解決される話だし。いろいろと納得できないのは，そういうこと。だから実に爽快感のない結末でした。
唯一，stay nightで出てこないウェーバーだけ自由に描けたのだろうけど，まぁ旅に出るというオチ。これだとstay nightにも出て欲しいなぁ，と思うけど，出てこないよね。
…というわけで，stay nightを見ていたほうからすると実に納得の行くというか，見事に繋がるなぁという話だったし，それでいてよくここまで話を膨らませられると感心した作品だった。でも知らないと，納得できないよねぇ(笑)。実に救いのない話しだし，報われない主人公組。
クオリティも非常に高いこのシリーズ，stay nightもこのスタッフでもう一回アニメ化して欲しい。実に満足のシリーズでした。
