休みに入ってみるアニメも無いので,全24話観なおして見ました。
ファントムバレット編,キャリバー編,マザーズロザリオ編の3篇。改めてみると,話として継続させるためにうまく構成されていて,なおかつオープニングとかもネタバレを避けて1話か2話だけのために造ったものもあるんですね。丁寧に作られていて感心します。
ソードアートオンラインは最初のアインクラッド編が,SAO世界に閉じ込められて,本当に命を懸けて戦うという緊張感が高い世界観で,フェアリィ・ダンス編にもその事件を引きずっていて緊張感の高さをある程度維持できていたのに対し,真にゲームになってしまったその後の世界で,どのように緊張感の高さを作るかというところがポイントだと思うのですが,実際に殺人を犯してそのトラウマを抱えるシノンとそれを思い出すキリトというファントムバレット編,ゲームとしてのボス攻略だと思われていたのが実は生前最後の思いでつくりだったというマザーズロザリオ編と,うまく話を持ってきているな…と思いました。特にファントムバレット編はシノンの事情が丁寧に描かれていたこともあり,事情が隠されていたマザーズロザリオ編より緊張感を維持できていたと思います。
まぁでもアスナが主役で,ゲームの中の戦いじゃないところに主眼が置かれていたマザーズロザリオ編は結構新鮮に感じました。キャリバー編はクラインのためのお遊び編かと思いきや,やっぱりこの話がないとシノンがキリトやアスナたちと付き合うにあたり,どういう折り合いをつけたのかがわかりにくいので,やっぱり必要なのかなと見返して思いました。
これは個人的な話ですが,私自身が深刻な病気にかかった過去の経験があるので,マザーズロザリオ編のユウキの事情は,リアルすぎて楽しめませんでした。それは作品が良くないという意味ではありません。
まぁでも全体としてクオリティの高い作品だと思います。まだまだ続編をつくることも可能でしょうから,楽しみにしてますが,アクセルワールドの続編も見たいなぁ,と思いました。
お疲れ様でした。