たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

モブサイコ100 12話 (最終回)

モブに逃げていいといった瞬間,爪に切られた師匠新隆だったが,平気な顔をして立ち上がり,爪の幹部たちを次々と倒していく。幹部の超能力はまったく利かず,全滅させてしまう。実はモブが新隆に力を一時的に渡したものだった。新隆は自分に超能力がついたことを自覚せず,爪の幹部の行動を手品や思い込みの様に扱い次々と言い負かしていく。そして爪の支部長のあがきは,爪の本部から来ていた少年によって倒された。その後モブは日常に戻り,新隆はエクボが見える以外は以前のように戻った…。そんなある日ツチノコに賞金がかけられているのを知り…という最終回。
面白かった。良い話だった。
切られた新隆がどうなるか?と思ったら一時的にモブの力を得たというのは,意外な展開。でも,新隆が力を使うことを自覚せず敵を倒していくさまは興味深い。この人,霊能力者ぶってるくせに案外,超能力に無頓着…というか口技の方に圧倒的な自身を持ってるんだ。
結局のところモブは新隆によって救われたことになる。やっぱり思うのはモブも両親もそうだけど,モブの周りには結構いい大人がいるってこと。ある意味ツボミも超能力に魅力を感じていない辺り,モブが変に増長しないで済んでいるというあたり,実はツボミもわざとじゃないか?という気もする。
いずれせよ,最終回に新隆が一番良いところを持っていった辺り,実はもともと新隆が主人公だったという説があるのもうなづける。あと,ED後のおまけ話が,これまたいい感じに脱力でよかった。
全体を通して…
ワンパンマンと同じく圧倒的な力を持つ主人公が,その力のアンバランスさゆえに起こすギャグ作品ってことなんだけど,モブの場合は超能力は強いが,それ以外がさえない学生で,かつ,本人が力の強さに価値を感じてない辺りが,いい具合に話の広がりを持たせてくれてると思う。あと周りのキャラも魅力的で,いい味を出していた。作画も動きがすごいというのもあるが,画面デザインがポップでそちらも面白かった。
正直隙のない作品で,総合点的には今期トップだったんではないだろうか?という気がする。ギャグのようでしっかり感動したし。
一応続きへの布石も打ったし,また続編が作られることを期待しつつ,いい作品を見せていただき,ありがとうございます。