たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

少女終末旅行 12話 (最終回)

「接続」「仲間」。チトとユーリは潜水艦の中でチョコレートを見つけ食べる。写真を撮ったら,カメラがつながり写真をアップロード。気がつくといろんな写真があり,昔の生活が描かれる。そして気がつくとヌコの大きいバージョンがいて,ユーリを飲み込む。しかしそれはユーリを食べていたのではなく吐き出す。その生き物は,兵器を食べて兵器を沈静化させ,そして空へ去っていく…。そしてチトとユーリは旅を続ける…という最終回。
これからも旅は続く,というエンディングながら,この世界の過去の映像,そしてチトとユーリが旅立つ経緯が描かれ,節目としての体をなしていた。
ありがちな終末ではあるが,かっての文明が戦争を起こして,こういう社会になったということだろうし,チトとユーリのいるところでは,まだ戦争が続き状況が悪くなってるということなのだろう。ただ,世界が階層になっていて,最上階には人間がいるらしいが,どういう世界観なのかはきちんとは描かれなかった。ヌコのような生き物は,どうやら,兵器を無力化するために生まれてきた蟲のようなもののようだけど,それと,世界が雪に覆われてることは関係あるのだろうか?。なにか世界が絶対零度に向かっているような世界観だなぁと思った。
全体を通して。
チトとユーリが終末をブラブラして,いろんなものと出会うという作品。大きなストーリも無く,ゆるりとした日常系,いや,終末系の作品のようにも思える。チトとユーリは,どちらも癖があって,チトはネガティブでユーリを見下しており,ユーリはいい加減で,チトに迷惑をかけているという自分的には好きになれない性格ではあったが,それがかえって作品自体の深みを出していたように思う。この決していい子ではない二人が,二人だけの仲間として旅を続けていくというエンディングはなんかぐっと来た。
それと,作品全体を流れる音楽が,空間的で壮大な音楽で,自分的には非常に好みだった。BGVとしてただ流していても良いような気がした。台詞をカットし,映像とBGMだけの映像作品を出しても良いような気がする。
ストーリ的にもすっきりしない,キャラも好きになれないのに,作品全体としてはとても気に入った作品という,面白い位置づけになった。良い作品をありがとう。