ゼロツーも加わり成果を出している13部隊は表彰されることになり,都市に入ることを許される。ナナの引率で都市に入り,建物が輝く光景に心湧き躍ったが,現れたのは一人の大人で,表彰が終わるとあっさり帰ってしまう。引き上げた13部隊だが,ゾロメはふとエレベータに乗り上にあがったら,降りられなくなってしまう。一人残されて困ったゾロメだが,降りて行く途中で一人の女性の大人に保護をされる。迎えが来るまで話をしたいというゾロメは大人の女性といろいろと話す…話。
ゾロメがまずいものを見てしまい,排除されるとかいう展開にならなくて良かった。というかそういう危険性すら,大人たちが思わない人,大人と子供は違う生き物なのかもしれない。
大人の女性から興味深いことが語られる。彼らはすでに生殖による子作りをしていない。ってことは人工授精なのか?という気もするが,そもそも新しい子供は生まれているのだろうか?。大人たちは,おそらく無菌状態で暮らしてるようで,ゾロメがいることで消毒などを行っている。食べることすら,すでにどうでもよくなっているし,ずっと寝て夢を見ている人もいる。高度に機械化され,機械に生かされている状態。個人的には「百億の昼と千億の夜」にでてくるゼンゼン・シティの市民の様な印象を受けるがSFの定番でもある。
あそこにいる大人たちが子供を作っていないのであれば,子供たちはどこでどうやって生まれているのか。遺伝的につながっているのか?は気になる。そもそもゼロツーの様な角がある個体もいるわけだし。
世界を垣間見せる回でもあったが,ゾロメの当番回でもある。ミクとの関係はある意味確固たるものなのか,そこに亀裂を入れるような話でもなかった。