和平反対派の攻撃を止めようとするヴァイオレット銃で撃たれ,片方の義手も壊れる。ブーゲンビリア大佐の助けもあり反対派を退けるが,馬鉄橋に爆弾が仕掛けられる。ヴァイオレットはもう片方の腕を壊しながらも爆弾を破壊する。無事和平は結ばれ,航空祭が開かれることになった。航空祭では手紙を飛行機からばらまくということで,ヴァイオレットには多くの依頼がくる。そして仕事が終わった後,カトレアに進められヴァイオレットは初めて自分の手紙を書こうとする。ギルベルトへの手紙を書こうとするもの何を書いていいかわからない。そこにブーゲンビリア大佐が訪ねてきて,ヴァイオレットを母親のもとに連れていく。そこで,二人はギルベルトが心の中に生きていることを確かめる。その帰り,命令が必要か?という大佐にヴァイオレットは命令はいらないという…。そしてヴァイオレットは手紙を書く。愛してるが少しはわかるようになったと…。
激しいガンアクションの前半と,それが解決した後,ヴァイオレットのギルベルトへの思いを確かめる後半と緩急が効いているいい話だった。ギルベルトの兄とのやり取りは,ヴァイオレットが道具でなくなり,一人の人間として歩き始めるという節目としては相応しい話だったが,銃撃戦が必要だったかはよく分からない。
最終回なんだから,ギルベルトについて何か含みを持たせてもいいんじゃないか?という気がしたが,続編を作る気らしいので,またなにかあるかもしれない。
全体を通して。京アニらしいものすごい作画と,とにかく泣かせるストーリー。純粋ながら不幸な少女が,多くの人と触れ合いながら成長していくというストーリで,泣かせるためのフックがものすごく詰まっている。通常だとあざといと感じることもあるんだろうけど,とにかく作画力がすごくて,そういう気にもならない。こういう作画がすごいアニメを見るといつも思うのだけど,アニメはやっぱり作画力がずば抜けていいと,話の説得力が増すものだなと思う。
そういう意味では優れた作品だった。エピソードは一話単位でいくらでも作れるので,続編を期待して待つとする。