たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

単行本を買う行為

アニメがお休みで感想を書くネタがないので,ちょっと雑文でも…。
松尾慈子の漫画偏愛主義の中の「『マンガ喫茶』と『新古書店』は、漫画界自体が自分で自分のクビを絞めた結果である」という引用…,なるほどです。
わたしはあまりマンガ喫茶を利用したことがなかったのですが,大阪で二度ほど新幹線待ちの時間をマンガ喫茶というかインターネットカフェで過ごしました。そこで本を見ていて思いましたが,あれって新古書店から買ってる本ですよね?。古くて全巻揃っているマンガばかりで,今連載中のマンガはありませんでしたから…。わたしが子供の頃(30年位前)はまだ貸本屋があって,そこは発売中の雑誌や新刊の単行本も置いてあったので,月の小遣いが数百円のわたしでさえ,新刊の発売と同時に十分の一くらいの値段で読めたものです*1
ところが現在のマンガ喫茶新古書店の本で営業しているのであれば,マンガ喫茶がマンガを仕入れても出版社というか作者にはお金が入ってこないことになります。これはある意味貸しレコード屋より凄い構造だなぁ…と思ったのでした。
まぁそれはいいとして新古書店にせよマンガ喫茶にせよ新品を仕入れないのであれば,結局新品を買うのは一般読者ということになります。ところがこの引用にあるように,わたしもマンガは買う方ですが,確かに10巻を超えるマンガは結構買うのに躊躇します。連載と平行して買ってるのもあるんですが,あとから知って単行本を揃える気になっても4,5巻ならすぐ大人買いしますが,10巻を超えると3冊ずつくらいにわけて買うし,そうなると途中で売りきれたりとかあったりとか*2,更に多いと買ったあとの扱いに困ります。…というか本当に何度も読み直したいものを除くとわたしはそういう本は新古書店に売ってしまうのです。
実はわたしが単行本を買うのは幾つかの理由にわけられます。一つは「今まで読んでなかった本を読みたい」というのですが,それ以外に連載中に読んでいたマンガを「まとめて読みたい」「何度も読み返したい」というのとあとこれが重要ですが「作家にカンパしたい」という想い*3で買うこともあるのです。そういう意味でいうと例えばWebで連載していたマンガをそういう気持ちで買ったこともあります。カンパの気持ちで買ったマンガはあまり新古書店に売る気にはなりません。結構大事な一冊として取っていたりします*4
ところが最初にあるように,これが10巻を超えるような長編だと,内容も知っていてでも凄く気に入っていて,もう一回くらいまとめて読み返したい…と思っても結構揃えるのに決心が要ります。そういう意味でいうと結構長いのも問題だなぁ…と。
マンガの打ち切りってファンは結構騒ぎますが,長いは長いで困ることもあるのです。マンガにせよアニメにせよ打ち切りに騒ぐのではなく,「唐突な打ち切り」に騒ぐんですよね。だから本当は最初に話のサイズをある程度見越して,それに向けて収束していく感じで終われば,文句はないのだと思います。
ちなみに今迷ってるのは狂四郎2030。凄くよかったので,感謝の意を表明したいのですが,全巻揃えるのは結構大変そう…。まぁ少なくとも加筆されている最終巻は買いますが…。

*1:その頃読んだ本は,ど根性ガエルとか,包丁人味平でした,アストロ球団とかもあったなぁ

*2:なるたるは結構そろえるのに苦労しました

*3:カンパというよりそのマンガに感謝していることの表明ですが

*4:作品への感謝の気持ちの表し方は人によって違ってもいいと思います。読者アンケートに答えるのも一つだし,知人に進めるのも一つ