たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

AVと萌え…,10年のタイムラグ

「アダルトメディア・ランダムノート(ISBN:4813010962)」という本を読みはじめました。これは「噂の真相」などに書かれていたAVや性風俗関連のコラムを1992年から2004年までの分集めたものです。つまり10年以上前当時のその空気が読めるので,結構おもしろいかと…。
ちなみに私自身はAVは一時期それなりに観ましたが,風俗に関しては素人で良く知りません。
で,まだ数ページ(数ヵ月分)しか読んでませんが,いきなりAV業界が不況になっている…という話を読んでいて,なんとなくココ最近急激に言われるようになった「萌え市場の急速な縮小」と似たようなことがあったのではないか?…と思いました。AVの場合著者が書いてるのは,もともとAVに参入したのはTVや映画の下請をやっていた会社で,単に破格に実入りがいいのでAVに転向したが,下請時代のコストに戻せば別にやっていけるのではないか?…というもの。そして実際に10年後の現在AVはなくなったわけではない…。
萌え関連の市場が高コストで動いているとは余り思いませんが,それでも上昇機運があるときはコストカットよりも新規開拓や投資にお金をかけるものだし,それが回収できないとすぐに「不況だ」と大騒ぎするようなものな気がします。濡れ手に泡をつかもうと思わなければ,別に壊れない市場のように思います。素人考えですが…。
ところで,もう一つ類似点というかおもしろい話だと思ったのが,AVの企画もののタイトルの話。AVはタイトルでヒットするらしく新たなタイトルを開発するのがスタッフの手腕だそうで,その手法として「戸籍・職業・ステータス」+「投稿・自画撮り・隠し撮り」を組み合わせるそうです。つまり戸籍というのは「妹」,「人妻」とかのたぐい,職業は「看護婦」「婦人警官」とか,ステータスは「お嬢様」「箱入り」または地名等。つまり「白金台深窓のご令嬢,イケナイ隠し撮り」とかいう風に組み合わせて使うらしい(笑)。
これも萌え関係のタイトルが「タン」とか「ぷに」とか,新しい言葉を開発しそれを組み合わせることによって購買意欲を刺激していることと類似しているように見えます。なかなか興味深いな…と思いました。
まだ読みはじめたばかりなので,良くわかりませんが,他にも何か類似したような事あるかも知れません。