作者の現在連載中の作品「惑星(ほし)のさみだれ」は,最初単行本を買っていたのですが,進行が遅い感じがしたので,今は連載を読んでいて,まぁ…切りがよくなったら買うかもしれません。
本作品は一巻で終わりなので,まとまりも良く読みやすい。それにしても…主人公が妙にさめていて,社会的には行儀がいいけど,実は深く傷ついている…ってところはこの作者の得意なところなんだろうか…。でも「惑星の…」の主人公は中二病といえばそうなのかも知れないけど,この作品の主人公は,もっと大人的な…ある種のココロの病的でもある。
わたしは良く自分探しをしてる知り合いに「人は自分が得意なことはやりたいと思わないのだよ。あまり得意じゃないことにあこがれるのだよ」といったことが何度もあるけど,そういう話でもある。天才が自分の才能に興味を持たず,そうで無い方向に努力すると…。
でも結局努力が勝つって話なのかな?…そうでも無い気もするけど…。まぁどんな才能があろうが,努力があろうが…,好きなかわいい女の子がパンツ見せてくれてかまってくれることに意味がある…,才能なんってそのための手段でしかない…そういう話のようです(嘘)。