たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

電脳コイル 26話 (最終回)

ヤサコは過去に電脳空間で経験した映像を再度見る。ヤサコと触れ合った黒い影は実はおじいさんで,おじいさんはイサコの治療をしていて死んでしまった。おじいさんと幼少の自分の姿を見たヤサコはデンスケと再度触れ合い(イサコのことはすっかり忘れて)いったん現実の体に戻る。しかしそこでイサコのことを思い出しイサコの病室に戻る。猫目の妨害があるもののタケルの助けもあり退け,そしてイサコのためにダイブ。みち子さんはイサコとヤサコが作り出したもの*1,イサコはヤサコ自身が命名したものという事が判明。イサコはヤサコの元に帰ってくる…。という話。
とりあえず,ヤサコはイサコを手に入れた上に,ハラケンまで手に入れてバイセクシャルハーレム状態(笑)。というか,なんかイサコとヤサコがしっかり百合だよなぁ…と思っていたので,ハラケンが自分を忘れられないように,告白をしたというほうが正解か?(笑)。いずれにせよ,ヤサコの最強ぶりがものすごいな…という印象でした。
さてどういう話だったのか?…難しい。あっち側というのが,どうもコイル社がなのか?ヤサコのおじいさんがなのかがわかりませんがイサコを治療するために作り出した空間とのこと。つまり精神的な治療室のようなもの。で,今回の騒ぎがその中だけで起きていたことだったのか,それともコイル社の古いネットでおきていたことなのか,メガマスのネットまで含んでおきていたことなのかがイマイチ良くわかりませんでした。メガマスとかコイルとかの企業がらみのたくらみか…と思いきや,結局は猫目の一人がラスボスとして扱われたことから,単にイサコの空間で起きていたことを,イサコやハラケンやヤサコが入り込んで大騒ぎしたことのようにも思いますが…,その空間自体がネットに構築されていたのであれば,そこの話だったのかもしれないし…。
ただ,結局は少年少女が大人になりたくないという精神空間から脱出していくという,良くありがちな話だったのですが,それを単なる抽象概念とか,オカルトとかじゃなくてもっともありえそうな電脳上に作られた精神空間に置き換えたという意味じゃ,ちょっと画期的だった気もします。
ただやっぱり仕掛けがどうもすっきりとはわかりにくくて,雰囲気だけでごまかしていないか?という気がしないでもなく,この辺実はちゃんと設定されているのか?気になるところです(^^;)。
いずれにせよ,そんなことを描く中でヤサコがみんなに魔性と呼ばれるまでに成長したのが,妙な印象に残った作品でしたよ。
そして「難しい,良くわからない」と思わせておいて,総集編しても顰蹙を買わず,さらに再放送を直後に始めるNHKの商売のうまさにも驚愕した作品でした:-p。

*1:なんかここはマーガレットからマドラックスが生まれたシーンを思い出した