「マリア様がみてる4thシーズン」感想
宝探しのクライマックス,祥子は祐巳のカードのありかを察したが,指摘する寸前,瞳子が乱入。「妹にしてください」と申請したそのどたばたでカードが現れ,瞳子,カードゲット。デートは瞳子の祖父の病院に祐巳と行き,そこで瞳子の出生の秘密を祐巳に伝えるというものだった…という最終回。瞳子がデレる30分。
特にコメントは無いというか,満足。演出は割と地味目だったけど,味わいのあるものだった。原作だと良くわからなかったのだけど,瞳子が終始頬を赤らめているのがほほえましく,結局瞳子もデレだったのかという印象。ツンツンという感じじゃないのでツンデレじゃないけどね。
全体を通して書くと,既にOVAを入れて四期目で安定した出来でした。もっとも原作もこれまでのシリーズも知らない人には,まったく状況の説明がなく入りにくい話だったと思うのですが,その辺は人気シリーズの自信でしょうか。だいたい一シリーズに1話か2話優れた話があるのもいつものとおり*1で,今回はそれは11話だったと思います。
ただし,膨大にある原作からの話の選び方は,ちょっと不思議に思うところもあり,白薔薇,黄薔薇の話がほとんど省かれていたのは残念。そのくせに遊園地やお正月の話はしっかり入っていて,結局今回は紅薔薇姉妹関連に話を絞ったといえるでしょう。まぁ祥子様から瞳子へ祐巳の周りが変化するという事を描きたかったんだろうなぁ。
原作の残りは,後は祥子様が卒業するまでの話なので,省略された白薔薇,黄薔薇の話とかを遡って描かない限り量的に次シリーズはTVでは無理なのでは?という気がします。OVAとかはあるのでしょうけど。そういう意味では,長年続き,しっかりとしたポジションを気づいたマリみてもこれで終りかと思うと寂しい気もします。原作も含めたくさん楽しませて頂きました。ありがとうございます。