たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ) 全体を通して

独自性はあると思うんだけど,終わってみればいろいろと惜しいかったなぁ,と思う作品。
Steins;Gateのレベルを期待するのはハードルが高すぎる…というのは分かるのだけど。おそらくその2作品,および最初のCHAOS;HEADも含めた三作品に共通するテーマは「オタクは世界を救う」なんだと思う。まぁCHAOS;HEADもそういう意味では,そんなに抜きん出た作品というわけでもなかったので,Steins...が特別よかったのかもしれない。
さて,ロボノの場合はSteinsとの大きな違いとして,主人公である「オタク」を女性にしていたところだと思う。ヒロインであるあき穂とフラウの立ち位置はオカリンとダルの立ち位置とも似てるといえば似てる。大口を叩いてグループ引っ張るオタクと技術を持って支えるオタク。でもじゃぁ男女を入れ替えたとしたら海翔はくりすかまゆしーだったの?というとよく分からない。でもSteinsはなんだかんだいってオカリンが最後まで話を引っ張っていったのに対し,あき穂はロボ部は引っ張ろうとするけど,実際に話をドライブしていたのは海翔だった。だからあき穂は本当に口だけのキャラになってしまって,魅力をほとんど持たないヒロインだったのが,とても不思議な感じな作品でした。
ただ,思い返すとこの作品に出てくる女性,あき穂,フラウ,大徳さん,いずれも実にみんな「残念な」女性なんですよね。愛理はマスコット的キャラだし,みさ希や瑞榎や綯がヒロインともちょっと考えにくい。この残念なヒロイン群を見てると,この作品は女性視聴者に没入感を感じさせる作品なのかな?と観ていてずっと思ってました。そういう意味じゃ海翔や昴がある意味万能すぎて,人としてリアリティが無いのも,なんとなく分からないでもありません。男性向けの萌えアニメの女性ヒロイン群が,人としてリアリティが無いのと一緒で。
というわけで,この作品,むしろ女性視聴者がどう思ったか?は興味があります。
ちなみに個人的には女性キャラの中ではフラウに一番好感をもちましたが,彼女にするには勘弁って感じだなぁ(苦笑)。ただ名塚佳織の演技はとてもよかったと思います,性的な意味で(違う。