たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

ユリ熊嵐 12話 (最終回)

排除されようとする紅羽の前に現われた銀子。蝶子たちは銀子に銃口を向ける。自分を撃てという紅羽だが,銀子は自分は熊だと正体を示す。しかし紅羽は銀子が友達で,銀子の記憶を奪ったのは自分だったと告げる。くま裁判に呼ばれた紅羽は自分の罪を認め,そして自分を熊にしてとクマリアに頼む。紅羽は熊となり銀子と旅立つ。そして学園には日常が訪れ,今も誰かが排除される。しかし熊と心を通わせる少女は,今も存在する…っていう最終回。
紅羽が熊になったのを見て「そういうオチかよ」と思わず思った。でも良く考えたらエンディングの熊は三匹だったのだよなぁ。最初から示されていたわけで。子供だった紅羽が友達になった銀子とずっと一緒にいるために銀子の記憶を失うという罪を犯した。独占したいという子供らしい自分勝手な友情から,相手を思いやる真の友情に気づくというオチだったのだろう。
銀子と紅羽が二人で旅立った後学園は変わらず…と思いきや,メカになった熊と心を通わせる少女がいたのは救われた。しかしるるが弟と楽しく過ごしていたところは,天国だろうか…と思うとちょっと泣けた。
全体を通して。
幾原邦彦の美意識がふんだんに表現された,独自の作風は健在。ストーリがわからないし,何か含みがあるのかないのかもわからないし思わせぶりな感じは相変わらずで,それが楽しかった。
結局のところ熊はなにかの比喩なのか,相容れない異種の間の友情の話なのかはよくわからなかった。そして一方同調圧力。なんとなく異種の友情の話と同調圧力の話が噛み合ってない様な気がした。排除の話は友情の前に立ちはだかる壁として存在したのだろうか?。でもそもそも相容れない異種というだけでもドラマになっていた気がするのだけど。
まぁそういう部分も含めて幾原ワールドなんでしょう。存在感のある作品を作り続ける幾原監督。また新しい作品を作ってくれることを期待しお待ちしてます。楽しませてくれてありがとうございます。