たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

火の鳥

というわけで,TVアニメ火の鳥。全体を通じて…。
苦言を言うわけですが,結局のところ「なぜ13話で火の鳥シリーズほぼ全体をやろうとしたのか?」につきます。途中をすっとぱしたとか,話が変わってしまったとかいう不満もあちこちで観られましたが,全て元凶は話数が少ないことでしょう。話数が十分あれば,重要なエピソードもカットしないで済んだし,話を変えるにしても丁寧に描けたでしょう。
今回番組が始まる前,かなり鳴り物入りでした。制作費がたくさんかかっている事はわりとわかりました。ハイビジョンで観た人がそのクォリティに驚いたという話も聴いたので,本当に凄いのでしょう。ですから,このレベルを半年とか1年やる体力(資金力)が無かったのかも知れません。でもだったら,黎明編と未来編だけでも良かったんじゃないですか?。現実に手塚治虫はこの二作を最初に描いているわけですから。そして評判が良ければ,またしばらくして他の話をやってもよかったのではないでしょうか?。
十二国記のアニメとかを観てると,文庫2冊の原作を1クールとか2クールかけて制作してます。こういう事をするNHKだから実は期待したのです。
手塚治虫という巨匠が原作でありハイビジョンとかのために力を入れてつくった割には,余りにもお粗末で,毎回番組の終了後に火の鳥に関わるいろいろを取材しているのを流しているのが,かえって白々しく思えました。深夜アニメの方がよっぽどスタッフの愛を感じる番組が幾つかあります。
というのが感想です。きついこと書いてしまいました。本当なら次のシリーズに期待…とかいいたいんだけど,今回無理やり詰め込んだってことは次シリーズはないんだろなぁ…。
なお,未来編の最後が黎明編につながらないのも不満でした。でもお話自体の不満はスタッフの解釈だから仕方ないとして,やっぱり13話に詰め込んだって事が何より不満です。