たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

「忘却の旋律」とは「モンスター」とは

なんども取りあえげてうっとうしいかも知れませんが,ちょっとメモっておきたいのでお許し下さい。忘却の旋律で今週大きく世界観が語られたので,ちょっとわたしが思っている事を書きたいと思います。
以前「モンスターは社会システムではないか?」と書きましたが,その想像は未だにわたしの中からは消えません。ただし少し変えて似た様な意味の「秩序」だとしておきましょう。そう考えて,今回の旋律劇場でのやり取りを考えると,
「人間は元々石だった」というのは,反語的に「意志を持たない」もしくは「生ける屍」の様な存在である,という意味。「モンスターが負けると猿人になる」というのは「秩序無き社会では本能のまま暴れる存在となる」という意味。
という風にも取れます。しかし「人間社会が生まれる前から元々あった」という話とは合いません。まぁ(大きな)社会が出来る前からルールはあったのかも知れませんが…。メロスの戦士は「自分の意思でなるのだ」と黒船が言っていたような気がします。秩序がなくても意思があるものは生きていけるが,意思がないものは生きた屍になるか本能のまま暴れる存在になるか…というのはそうかも知れません。
さて今回の話でもう一つ気になったのはソロ(モンスターキングS三世)の前の二世の時代はモンスターはどうなっていたのでしょうか?。モンスターとの戦争が20世紀にあったということは,それ以前はモンスターはいたとしても目立たない存在だったのではないでしょうか?。だとするともしかしたらソロが二世を殺してしまったからモンスターが暴れて20世紀戦争が始まったのかも知れません。だとするとソロが二世を殺してしまったことにより,「秩序の暴走」が始まったということです。秩序の暴走とはなんでしょうか?。社会による個人の抑圧?,過剰な法規制のことでしょうか?。
ちょっと話がそれますが,「20世紀に暴走したもの」と考えると「20世紀は戦争の世紀」ですから,モンスターとは「殺戮衝動」か?とも思いました。これなら社会が出来る前からありますから…。でも他の部分と整合性がありません。あと同じように考えるとモンスターとは「貨幣経済」ととらえることもできますが…,これもちょっと話としてはおもしろくない。どちらも突きつけられると人間は石になりますけど…,無くなったら猿人になるかというと…。
さて,モンスター=秩序に話を戻すと,そこで問題になるのが「忘却の旋律」とはなにか?。以前は「エロス(愛)」ではないか?と思いましたが,良くわかりません。まぁ確かにエロスにより秩序も殺戮衝動も貨幣経済も解放されるといえますが…。そして秩序がなくなった上でのエロスの暴走はもし美意識や意思がないものの社会では確かに混乱を呼ぶでしょう。
ただやっぱり忘却の旋律が「エロス」というのはちょっと安易な気がします。最近彼女は林檎を食べているので「知恵」という事なのかもしれませんが,これも少し弱い。しかし彼女に出会うとき「真実への扉が開き,本質に触れる*1」気がします。
人は自分の中に概念を生成できないものは想像することすら出来ません。わたしが忘却の旋律がなにかをイメージできないのは自分の中に,それがないからかも知れません。つまり「秩序」が無くなったとき生きていける「意思」がない人間というわけで,今回の話でわかったのは「自分は猿人レベルである」ということでした○| ̄|_。

*1:この辺書いているとMADLAXと混同しそうになります(w