たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

まほらば 全体を通して

あちこちで絶賛されていて,だいたいわたしも同意なので改めて書くまでも無いかなぁ…と思いつつ,昨日ちょっとネガティブな意見も書きましたので,それを払拭する意味も含めて…。
CMで「サプリメントアニメ」と自称してましたが,まさにわたしにとってもそういう作品でした。作画は安定してるし,全体的にヌルイ感じがとても心地好かった。主要キャラ以外のキャラも人数が多く,あまり出てこないわりには尖ってるので印象に残りやすい,非常にうまくできてるな…と思いました。
でもサプリメント…というわりにはいろいろシビアな設定も入ってるんですけどね。逆にシビアな設定をヌルク描くからサプリメントなのか…という気がしないでもありません。「現実はそれなりにドロドロしてるけど,それなりに暖かい…」というのはわたし自身が現実セカイに感じていることですが,そういう意味でも非現実な設定のようで,セカイなんってそんなものです。
感想サイトを見て回って絵本の話がアニメオリジナルだと知り驚きました。って事は最初からこの最終回に向けてずっと積み上げてきたわけです。原作ファンが絶賛しており,原作をまだ読んでいないわたしも楽しめましたし,モラトリアムではありますがしり切れとんぼではない,…原作未完の作品としては実にうまくまとめたな…という気がします。まぁストーリ性を全面に出さなかったところが正解だったのでしょうけど。
個人的には昨日書いた感想に通じるんですが,なぜ白鳥が梢ちゃんに対してそこまで受け入れるだけの覚悟をするのかが良くわからない…,梢が白鳥に対してスキスキ光線を出しまくってるのに対し,白鳥は「気になる相手」ぐらいにしか見えないところが気になりましたが,そもそもこの作品はラブコメでもないし,ストーリものでもないし,キャラ萌えアニメでも無く…やっぱりサプリメントアニメだった気がします。だからそれで良いんでしょう。