スーパージャンプに連載しているショートソングの一巻がついにでました。ショートソングとは「短歌」の事ですが,単行本の帯に「31文字の青春とSEX」とあるように若い男女のあれこれを描いてまして結構エロイです。エロイけど,小手川先生の作風なのかさらりとドライにエロクて,それでいてそのエロさがなんか馬鹿馬鹿しくて塩梅が絶妙。それとその中に挟まれる短歌がうまく登場人物の心情とシンクロしていて,これはなかなか新しい味わいです。
短歌の出来があまりにもうまいので…と思ったら原作者は歌人なんですね。でもさすが歌人でもこれだけいい歌が良く出てくるなぁ…と思ったら,歌自体は引用もあるようで,どうやら書下ろしではない様子。でもチョイスは絶妙だと思います。
というわけで,現在進行中の雑誌連載のほうも読んではいますが,読みこそねた方,単行本をお勧めします:-)。