ゼロツーの中の魔物に首を絞められたヒロは昔のことを思い出す。そこれは幼少のころ,10番台の優秀な子として育てられていたヒロは,仲間のリーダー的な存在で,仲間に名前をつけたりしていたが,周りからも多めにみられていた。ある日,角の生えた赤い少女が連れてこられているのを見た。彼女は毎日実験の様な事を受け辛い想いをしていた。彼女は小さいころから一人で育てられたが,ある日,一人の大人が絵本をくれたことで,それを「きれいなもの」と認識して大事に持っていた。少女の姿をみたヒロは,彼女を助けようと,連れ出す。そこでお菓子をあげたり「ゼロツー」と名付けたり,しかし大人に見つかり連れて帰られ,ヒロは記憶を改ざんされた…という話。
ヒロはゼロツーと小さい時に会っていたし,ゼロツーと名付けたり,ゼロツーに甘いものを教えたのもヒロだった。そしてこの騒ぎでヒロは記憶を消されミツルとの約束も失った。すべてが運命の様につながっていたことになる。ヒロがゼロツーと戦っても大丈夫なのは幼少のころにゼロツーの血をなめているからかもしれない。
絵本はゼロツーが魔物のように見えるが,実際には血を吸ったのはヒロの方である。ここが逆転してるのが気になる。実は,人間の子供方が魔物で,大人にならずに叫竜になる運命なのかもしれない。
ゼロツーとヒロがあまりにも運命的につながっていて,ロマンチックというか,もう他の人は入る余地ないな…とか思ってしまった。