たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

舞-乙HiME 全体を通して

まぁおもしろかったです。いろんなサイトを回ってると前作ほど強引なエンディングじゃないのでは?…というのがあって言われてみればそうかなぁ…という気も(^^;)。終盤の盛り上がりはすごかったですね。キャラの見せ場だけをつなげて話をつくっていくというような。まぁでもやっぱり前作が好きな作品だっただけに,どうしても主人公であるアリカよりも前作からも継続キャラの方に目がいってしまいました。実際そちらの見せ場の方が多かった気がするし。アリカって主人公どころか狂言回しにもなってなかったような…。というか終わってみるとマシロが主人公だよなぁ…,一番成長したし。
まぁその辺はスターシステムの宿命みたいなものなんでしょう。スターシステムの作品ってあまり観たことないのですが,こういう風になっちゃうのかなぁ…。前作もかなりキャラが多い作品なのに,さらにたくさんの新キャラを投入したので,すごいことになってしまいましたね。もっと見せ場が欲しかったキャラも多くて,その辺は残念です。
…と淡々と書いてますが,どうもね,すごいスタッフがすごいテクニックを見せ付けてるような感覚もあって,「いや…,すごいと思うけどさ…」って感覚が無いわけじゃありません。作画も最後までほとんど崩れなかったし,キャラの動かし方も見事だし,大きな失敗もない。肩透かしも多いんですが,それはそれでスピード感をもって話をもっていくためのものなんでしょう。サンライズってすごいんだなぁ…って感じて逆に冷静になってしまうというか…。お話よりもそういうテクニカルな部分が全面に出てくるというか…。実際予告をみれば明らかにメタな視点を視聴者に与えてるわけで,あそこでギャグをやっちゃうせいで,視聴者が没入することを拒んでいるんですよね。予告のメタなギャグって最近多い手法だけど,ちょっとリスクもあるな…と。ここまでやるのだったら,最後にキャラがこの作品を観ながら裏話をするのを一話くらいやって欲しいです。…ってそういうのはOVAになるのか?…。
…というわけで,良くできた作品でしたよ。でも自分はやっぱり舞衣が好きなんだなぁ…と思ってしまいました。…じゃなくて(^^;),超テクの曲を聴かされた様な感じかなぁ…。