たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

RIDEBACK 12話 (最終回)

ライドバック」感想
珠代とともに脱出した琳は無人ライドバックに追われる。一方キーファと岡倉はGGPと戦闘。しかしロマノフは急なGGPの切捨てにより失脚,それでも戦闘をやめなかったためみさをに銃殺される。琳は無人ライドバックに追い詰められるものの,自分のこれまでの行動を省み,すずりのために最後のダンスをする。GGPは日本政府と和解,日本政府はGGPからの不干渉を勝ち取る…というエンディング。
琳のライドとGGP,BMAの戦闘がまったく無関係に進んでいく流れがすごかった。琳はそういう勢力争いと無関係なところでただ内省的に踊るという展開は,ちょっとすごいな。ある意味ライドバックの踊りに魅せられた狂った少女的でもあり天才でもあり,ちょっと漫画ではあるが昴を思い出した。天才バレリーナってそんなものなんですか?。フェーゴへのこだわりもなんかメカと少女の関係性を案じさせ,最近流行のメカを恋人の様に扱うアニメを連想させたが,洒落になってない感じが艶めかしくもあった。そう風に琳とフェーゴの天才的な描写と並行して描かれるGGPとBMA,また政治の話は広げてしまった話をたたむために消化試合的に描かれてる感じもして,蛇足というか人が死んでいくのに惨めな感じでもある。でも,琳をあえてこの戦い中に投入しなかったのは,戦いを軽くしたり,リアリティを下げるのをうまく回避していたようにも思う。巻き込まれ型の戦闘少女ものとしては斬新な畳み方だったように思う。
全体の感想としては上記の通り,不思議なプロットだった気がする。前半の学園部活もの的な雰囲気も良かったけど,原作の流れからして,それを続けるのは不可能なんでしょう。実は今原作を途中まで読んでいるので,原作の料理の仕方としては,まだ評価できないのですが,原作とは全然違った雰囲気に仕上がっているのは確かで,しかもそれが結構新しい描き方だったの興味深い。
なんとも不思議な味わいがある作品だった。1クールとして作ったがゆえにこういうユニークな作品に仕上がったのかもしれない。お疲れ様でした。