たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

六花の勇者 全体を通して

原作は未読。なので当初は凡人である主人公が能力を得て勇者になり,仲間とともに凶魔を倒していくというファンタジーでありがちなものを想像していました。が,実際は5話からは,密室内での偽者の仲間探しというミステリー展開で,そのまま最終回に行って意外であり,とても新鮮でした。
私は割りとネタバレを避けないの人なのですが,この作品についてはTVより先に七人目を知らないようにと気をつけてみてました。それだけ,だれかわからないという状況が楽しかったです。
もっとも,七人目が判ってしまえば,その布石は多く示されており意外性はあまりありませんでした。犯人候補の一人が実際そうであり,あぁやっぱりという感じ,でも最終回の感想に書いたとおり,それはそれで,少し矛盾があるんじゃないか?という気はしました。
ミステリー的な側面以外に,フレミーの描き方がすばらしかったです。その特殊な境遇の生まれや絶望の中で生きていながら,徐々にアドレットにより人間らしさを取り戻しアドレットに心を開き,最終的にはデレる。登場人物の中では一番丁寧に描かれておりヒロインとしてふさわしいものでした。
それゆえにそれ以外の登場人物については,多少描かれたアドレット以外深堀がありませんでしたが,まぁ原作はまだまだ続いているし,そもそも誰が犯人かわからないということで,現時点では深堀が出来ないということでしょう。
続編は有るんでしょうか?。新たな七人目をだしたということはないと消化不良なんですが…ということで,期待しております。大変面白かったです。