たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

正解するカド 12話 (最終回)

ザシュニナに一泡吹かせるという真道。ザシュニナはカドを膨張させ日本を飲み込んでいく。目の前に現れた真道にザシュニナは,コピーではダメで,本物の真道を異方に連れて行くという。それを断った真道。ザシュニナとぶつかる。ザシュニナに一泡吹かせると言っていたが,真道がフレゴニクスを仕込んでいることを見通しており,真道は破られ,ザシュニナに心臓を取り出される。真道の死体を異方へ送ろうとするザシュニナだが,それをみた沙羅花は真道の狙い通りだという。その前に現れたセーラー服を着た女子高生。激怒するザシュニナだがいとも簡単に少女はザシュニナを跳ね返す。それは違う時間の流れで生まれ育った真道と沙羅花の娘,異方と人間の間に生まれた少女は異方を圧倒し,ザシュニナを消し去る。そしてカドは消滅,ワムは力を失いナノミスハインは消え,人々の異方の感覚も消え去った…という最終回。
ポカーーーーーーン,とあごが外れるかと思った。
はるかに予想を超えた展開に,いい悪いを超えてびっくりして,感想が出てこない(苦笑)。直後にネットを見たらすごく炎上していたが,批判する人もいたけど,案外受けていて,どんな展開でも,だれも予想できないような流れだと,それはそれでいいのだなと思った。まぁエンターティメントだからな。そういう意味では,制作の狙い通りなんでしょう。
まぁ突っ込みどころはたくさんあるんだけど,大体この作品,ワムの製作法の話とか沙羅花の正体の時とか,とんでもないびっくりを仕込んできて,そして結構その後作品のベクトルが大きく変わるんだよなぁ。まぁそれは別途全体の感想で書こうと思いますが,最後に真道と沙羅花の娘が登場して,それに動転したザシュニナが娘に消滅させられるという,流れをいつの時点で想像する人がいたでしょう。ザシュニナが真道に固執してるのは2回くらい前から描かれていて,今回の心臓を取り出してしまうあたりは立派なヤンデレ存在なのだけど,それをギャフンといわせる目的で,せっせと子作りをした真道と沙羅花も相当狂ってると思うよ。というか,その二人の営みの間,違う時間の流れの空間で,托卵させられるために一人待っていた花森くんも相当おかしいでしょう。いや,あのユキカは沙羅花のコスプレと思いたい,自宅にセーラー服あったし。でもそうするとザシュニナより強い理屈が立たないしなぁ…。別に人間と異方の子供が異方より強いというのも説明はつかないのだけど…。
結局のところザシュニナと沙羅花という神々が,この次元,そして真道という存在を奪い合うという神々の戦いという構造だったことに改めて気づくのだけど,ザシュニナが男性の姿で現れたこと,そして沙羅花が人間の形で前入りしていたということで勝負がついたということでしょう。
とにかく,改めて思い返すと,面白い作品でした。全体の感想は少し見直して別途書くつもりですが,とにかくみてるほうを放心させるようなすごい畳み方の作品を久しぶりに見たなぁと今は感じております。