たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

神様になった日 12話 (最終回)

施設で正規の職員ではないことがバレた陽太は,出て行くように言われたが,半日だけ待ってくれと頼む。雛は陽太とゲームを楽しむようにななっていたが,陽太に反応をしているかわからず,陽太は仲間の似顔絵を見せる。反応をみせた雛だが焦った陽太に動揺し,拒絶する。時間切れだと追い出される陽太だが,見送りの場で雛が陽太を求めたため,職員は陽太に雛を渡す。戻ってきた雛を仲間たちは暖かく迎える。そして映画の続きを撮り映画は完成する。陽太は雛と生きて行くと決め,そのために大学を選び直し浪人することを決める,という話。
前回感想を書いてなかったが,前回はサナトリウムで陽太がずっと雛といる話であまり進展はなかったが,今回はよく考えると20日程度で,雛の心を開いたんだから,大したものだなと思った。
奇跡は起きなかった,という感じで足たちについたエンディングのようにも思えるが,幼少の頃から家族に見捨てられるほど酷い病状の上,頭の手術まで受けた割には,普通に介護していて,陽太を認識でき,歩けるようになっていったのだから,すごく快方に向かって言えるようにも見える。ロゴス症候群って進行するんじゃなかったっけ?。それともおじいさんの手術が何かしらいい影響を与えていたのだろうか?。
快方の兆しがあるのであれば希望があるが,そうでないのであれば,陽太は要介護者を引き取ったというエンディングである。周りの家族や友達の理解も良いという意味では環境はいいんだけど,今後10年20年のサイクルでみたらどうなんだろう?という気はした。
でも,それはそれで現実的な落としどころである。よく考えるとシャーロットと同じオチとも言えるなぁ。最後の映画のストーリをしっかり流したが,よく考えると天気の子の様なオチである。世界の平穏より二人の幸せを優先したということで。
全体を通して。感動的なシーンを作り出す麻枝シナリオの通りだったが,Angel Beat!やシャーロットの様な超常現象は存在せず,ただ量子コンピュータと,謎のロゴス症候群と,それを解決した祖父の技術というところがオーパーツで,それ以外は,日常といえば日常の話だった。雛が言っていた最後の日ってなんだったんだろう?。本人が言った通り,自分の正体がバレて引き取られる日だったってことで正解だったの?。オーパーツを外れば,要介護の少女が,夏休みの間だけ普通の女の子になって,新しい友達を作り,好きな人を作るという話だった気がする。時間軸は長いがシンデレラみたいな話といえばそうだけど,雛はお姫様になることはなかった。ファンタジー(魔法)でもよかった話だと思うが,量子コンピュータ人工知能の様な現在の実在技術を装置として使っているところはちょっと面白かった。
前半にバカバカしい話をたくさんやって,愛着をつけた後にクライマックスで泣かせに行くのは,まぁ定番といえば定番の作りだけど,まぁよかったのではないだろうか。
最後に,実は伊座並さんがとても好みだった。一度は陽太を振った伊座並さんだけど,陽太に助けてもらっていたら好意を持っていたのではないだろうか?。もう一度告白したら関係は進展したのかもしれないけど,雛がああなっては,もう二人が普通に恋人になることはないんだろうなぁ。陽太が雛を介護をするのを手伝ってくれるかもしれないけど。ちょっとそう考えると,この娘も少し不憫な気がする。
良いお話ありがとうございます。