たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

BEASTARS 24話 (最終回)

リズと決闘をするレゴシ,そこに向かおうとするルイ。しかしイブキはそれを止めようとし,覚悟を見るためにルイを食おうとする。しかしあらかじめルイを食べそうになったら撃てと言われていたフリーにイブキは撃ち殺される。そして決闘の場についたルイは,苦戦しているレゴシを見て,自分の足をレゴシに食わせる。それでパワーアップするレゴシ。自らの足をレゴシに食わせたルイを見たリズは,自分の行為が偽りだったことを自覚し,降参するって話。
食殺事件の解決を持って終わりってことだろう。でも,レゴシは退学するというし,これからどうなるの?って感じではあった。
普段肉食を禁じられている,肉食獣が一口肉を食うだけで,あんなに変わるものか。なんか凄いなぁ。
あと,イブキが死ぬシーン,もう少し余韻が欲しかった。フリーは誤解で殺したんじゃないの?本人はそう思ってなかったようだけど。なんとも武闘派っていうのは…。
全体と通して…。
えーっと,前期の時も書いたかもしれないのだけど,心理描写が細かく,引き込まれるものがあった。だけど,肉食獣と草食獣が一緒に暮らしており,その中で肉食獣が食欲を抑えられないという状況がどうにも不自然でなんでそんなことになってるんだ?と思っていた。まぁ今期は食殺事件の話がメインだったので,前期ほど強くは感じなかったけど。
この食欲の対象が同じ社会にいる状況って,なんの比喩なんだ?とずっと思っていたけど,リズのテムへの気持ちが,ストーカー殺人を正当化する人のように見えて,やっぱり性欲の比喩なんだろうか?とも思った。性行為は必ずしも暴力行為ではないし,同意に基づくものが正しいとされてるのだけど,確かに暴力性が潜んでいたり,同意に基づかないものがないわけでもない。ただ,多くの人がそれで悩んだり禁断症状があったりしてる,というわけでもないので,やっぱりちょっと違いすぎるかなぁとは思った。
食殺とは関係ない話で,肉食と草食の力関係とか,仲良くしてるところをアピールしなければいけないとか,なんかそういうところも,ズバリ何かの比喩ではないのだけど,似たような心情は人間社会でもあるんじゃ無いか?と思わせるとことは,この作品の,なんか凄い描き方するなぁと思うところだった。
とてもクオリティの高い作品だと思うけど,ちょっと自分的には評価が難しいと思った。