たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

BNA ビー・エヌ・エー 10話

凶暴化した獣人を捕らえにいった大神とミチルだが,目の前に現れた大量のロボットに邪魔され,獣人は連れ去られてしまう。シルベスター製薬のロボットと察した二人は乗り込むが,そこでアランに,凶暴化した獣人を人間化する薬を作っているとと聞かされる。獣人誇りを踏みにじるやり方に激怒する大神は暴れて,現れた警察から逃れるために逃げてしまう。また獣人を一箇所に集めたことで,獣人が凶暴化するということを知った市長は,人間かと別の道で世界中に獣人を分散させることを目論むが,人間からはいい返事をもらえない,という話。
BEASTARの時に,そもそも草食動物と肉食動物が一緒に住むなんて不自然では?と思ったのだけど,この作品では,そうではないにせよ,獣人が一緒に集まることによりトラブルが起こるということにしてるのは,ある意味よく考えているな,と思った。その者たちの理想郷と思って作った街が,凶暴化の原因となる皮肉。一方で人間側は人間になればいいじゃない,と無理やりの同化政策。元人間のミチルにとっては,それでいいかもって思ってしまうだろうが,獣人の誇りもあるんだろう。
アランは喋り方が胡散臭いし,ミチルたちへの扱いを見てると,獣人を低く見てるキライがあるのだけど,言ってること自体は,一つの解決策というのはなかなか難しいところ。
獣人と人間の関係,これは,現実の世界の何かの比喩と見ることもできるのだけど,いい落とし所が見つからない,ところもなかなかよくできてるなと思った。ある意味此の時期にやるには微妙な題材だとは思うのだけど,よくやってるよ。