アニスとユフィは魔法勝負をすることに。竜の力を使い戦うアニスだがユフィにはまるで叶わない。倒れたアニスを膝に乗せ,自分がアニスの夢を叶えるというユフィ。アニスは王位を諦めユフィが女王になる。そしてアニスは魔道を市民に開放し,ユフィの傍らには,アニスがいつもいるって終わり。
これで良かったんだろうか?という切ない終わり方。でも綺麗に終わった。ユフィとアニスの友情は愛情に変わって二人で生きていく決心はついたのだろうけど,でも,いずれアニスは年老い,ユフィはアニスの記憶を失っていくんだろう。それでいいんだろうか?。またユフィは長寿だろうけど,次の王様はどうするんだろう?。アニスとユフィだと跡取りが生まれない。リュミエルはなぜ今は王位についてないの?。まぁ養子を貰えばいいって気もするけど,だったらそもそも今の王様も養子をとれば良かった。危うい王国だなぁ。
全体を通して。
とても良い作品だった。前半はギャグを多めにして,気軽に見れて引き込まれ,後半から重たい話に持って行き泣かされた。百合ファンタジーと言いながら控えめで上品だったが,最終回に一気に行った。総じて話の持って行き方がうまいと思う。
ただ,アニスが転生者という設定が,まるで意味を持ってなくて,必要だったのだろうか?という気もする。王様ランキングの様に,能力のない嫡子でもよかったのではないだろうか?。まぁあれも事情があるみたいだけど。原作はまだつづいているんだろうか?だととすると,その設定は今後活かされるのかもしれないが,アニメについては,綺麗に終わったので,もう続編はないだろうなぁ。
とてもバランスが取れた良い作品でした。もっといろんな話を見たかったと思うんだけど,満足です。ありがとうございました。