10月から12月に渡り最終回を迎えた作品について,簡単に感想などを書きます。
終了時期がイレギュラーで,先月以前に終わった作品もあるのですが,それを除いても25本程度見ていた計算になり,1日3本以上。流石に多すぎて,話をきちんと追えてなかった作品が大半で感想を憚られるかもしれません。ちゃんと見ろよと言われそうですが,一応見たという記録として書いておきます。
さて,例によって,良かったと思った順ですが,上記の通り,楽しめなかったのは,私のせいかもしれません。
まずはトップ3。
- Dr.STONE NEW WORLD 第2クール
- TVシリーズだと3期になるのか?。途中単発の話もあったけど,着実に原作を消化していてホッとする。今期の最終回でようやく原作の最後までアニメ化することが発表されて,見続けて良かったとホッとした。お話の方は,1クールからの話で書くと,宇宙船が降りた島にみんなで行くと石化装置を持ってる人がいて,村人を不当に使役していたので,倒して石化装置を奪ったという話。石化装置を得たことで司も復活。すでに,かなりの科学レベルでいろいろ無理はあるんですが,まぁいいです。
- Helck
- 魔王を倒した勇者の兄ヘルクが,新魔王の選抜会に参加し,魔界は大騒ぎって話。最初…というか最後までテイスト的にはコメディでツッコミ役としてヴァミリオがいるという感じ。しかし話の本筋は,人間の社会の方で,王に操り人形にさせられた同胞を助けたいというヘルクの想いがあったという話。ストーリといい,ギャグを散りばめた演出といい,とてもよくできていると思っていたけど,話が完結しなかったことだけが不満だった。続きがアニメ化されるという話もまだ聞いてない。原作が完結してると聞いているので,どうして最後までやらないんだろう?。映画でもいいからやってくれると,こんなにモヤモヤとした気分にならなかったけど,世間的にはあまり評判がよくなかったってことだろうか?
- SPY×FAMILY Season 2
- 前シーズンで社会現象になったSPY×FAMILY。シーズン終了後に映画公開という多分プロモーションも兼ねたアニメ化。そのせいか,デズモンドに近づくという本来の目的に絡んだ話はほとんどなく,1話限りに短い話が多かった。その中でヨルの警護の話だけ数話使って盛り上がった。ヨルがとにかく最強すぎる。
以上,3作品が最も良かった作品だけど,書いてるテンションからもわかる様に,私には手放しで絶賛という作品はなかった。ヘルクが完結してれば,そうだったんじゃないかなぁ。あとの2作品は続きを待つという感じだし…。で,そういう中で…。
- でこぼこ魔女の親子事情
- 200歳以上だが見た目は子供の魔女のアリッサが,人間の子供を拾って育てたら,16歳でアリッサよりも大人っぽい魔女になったという凸凹親子の話。子供の魔女ヴィオラは激しいマザコンで,アリッサに色目を使ったり,悪意を持ってる人がいたらとにかく排除する。その上,フェニックスを使役するなど,人間にしては魔力もあり,様々なトラブルを起こす。冷静にみると,娘が母親より先に老けるという設定だけど,そういう深刻な話は一切なく,綺麗のいいギャグがとにかく楽しい作品だった。出てくるキャラが濃くて言動がおかしくてとにかく笑わされた。ストーリはない様な話なので,上位3作品と別にしたが,非の打ち所がないという意味では,こっちの方が上だったかもしれない。楽しい作品。
次のグループ。
- 最果てのパラディン 鉄錆の山の王
- 転生したがアンデッドに大事に育てられた少年ウィルは,育ての親の元を出て,人里で業績を上げ領地を与えられたのが前作,その続きだった。今回はドワーフの国を滅ぼした竜を退治するという話。生き残ってるドワーフの王族を仲間に従え,仲間とともに竜退治をする。順当なファンタジーという感じだったが,本来のストーリである不死神との話はもうないのだっけ?とは思った。
- 聖女の魔力は万能です Season2
- 前シリーズで聖は聖女として認めらているので,立場が変わっていく様な話は無し。今期は他国の皇子を自分の正体を明かさず助ける話と,あとはホークとの婚約の話だった。そういう意味ではこれも安定の展開だった。
- 青のオーケストラ
- 10月に最終回を迎えてだいぶ経つので,ここに入れたけど,よくよく考えると,これは青春部活モノとしてはよくできてる。まぁ話的は途中で終わったってことで,そのうち2期があるんだろう。主人公が天才な割にメンタルが弱かったり高校生には重たい家庭の事情があったりと,現代の学園モノにしては,濃い設定。NHKらしく演奏シーンがしっかり聞かせる様に作ってるのは感心する。
- オーバーテイク!
- フォーミュラーカーF4の世界の話。F3ぐらいになると,資本力が必要で,高校生が親の意思を継いで出るとかちょっと無理だから,さらにマイナーなF4にしたんだろう。それにしてもフォーミュラーカーはやっぱりお金が必要でリアリティーがある話なんだろうか?と少し思った。でもモータースポーツの話としてはかなり全うで,面白かった。もう一つの話の柱として写真家の眞賀孝哉の話があるのだけど,CMの撮影で誰が撮ったかとか世間は気にするものだろうか?と少し思った。まぁでも全体的に真面目で好感が持てる作品。
- MFゴースト
- しげの秀一原作の公道レースもの。頭文字Dと同じ世界線で主人公は藤原の弟子だし,レースは高橋兄が企画しており,かって頭文字Dを見ていた身からするとかなりニヤニヤしながら楽しめる作品。公道レースを合法化するため,一般車が電気自動車ばかりになったのと,箱根近辺が,火山性ガスで閉鎖され,一般車が入れず,そこでレースをするという近未来の設定になっている。レース色が結構強くなっている。そこまでやらないと,今時アニメや漫画連載ができないのね,と思うとちょっと寂しいものがある。そういう意味では頭文字Dは,素人が違法行為としてのレースをやってるわけで,ヤンキーが喧嘩をやってるのと同じレベルだったんだなぁとか改めて思った。
- ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
- 民衆を顧みず,好き勝手にしていた王女が,革命によりギロチンにかけられる。ところが王女はその記憶を持ったまま過去に転生。今度はギロチンに合わない様にやり直そうという話。王女としての悪役令嬢ものという意味では,前期の「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」と設定は似てるんだけど,こちらはかなりコミカルで,皇女ミーアがその場しのぎで言ったことが結果としていい結果をもたらし帝国の叡智とまで言われる様になるみたいな感じ。あと過去転生ではあるが,ゲームとか異世界という設定は特に説明されてない。魔法も出てこず,普通に過去の王国ものと捉えることもできる。お気楽に見られるところが良かった。あと上坂すみれの歌うオープニングがミーアの「〜ですわ」という口調で歌われており楽しかった。
- 冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
- 辺境に住む元冒険者のベルグリフに拾われて育った少女アンジェリンは村を出てSランクの冒険者になった。しかし激しいファザコンで,村に帰ってお父さんに会いたいというが,忙しくてなかなか帰れない。そのうちベルグリフもいろんな騒ぎに巻き込まれて…,って話。アンジェリンがいつまでも父親に会えないという話にするのかと思ったら,冒頭の数話だけで,中盤は一緒に行動したりもした。ファザコンの娘の話かというと,実際は父親ベルグリフがモテまくる話とも言え,おじさんが主人公の様な展開で,ちょっと珍しいと思って見ていた。結構楽しく見てたのだけど,起きてる幾つかのエピソード同士の関連が低いのと,最終回で出てきたキャラもそれっきりみたいに,なんか伏線だけ貼って投げっぱなしで終わったのは残念だった。人気が出たら第2期をやろうと思ったのかもしれないだけど,どうだろう。やってほしいと思うけど。
以上,まぁまぁ良かった作品。
- カノジョも彼女
- 2人の彼女がいて一緒に住んでるけど,キャラクタがみんな馬鹿で,エロい話にならないコメディ。今回はミリカが迫る話の後,志摩の話で,こちらは割とシリアスなので,コメディが売りのこの作品では少し重い話になった。まぁその分少しエロさがあった。結局逆らしく落ち着いた。
- 魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール
- SEASON 1は重たくて息苦しい話だったが,SEASON2になり学園ものになり,少し見やすくなった。でも結局ヒロイン以外が重い事情を背負っているという感じで,なんか登場人物が追い詰めらている様な感じがするというこの作品の持ち味があいかわらずであった。ただ,少しコミカルな表現もあり,抜くべきところは抜いてるなぁと思った。
- ミギとダリ-
- シリアスな絵柄だけど,やってることはドタバタコメディで,妙な作風と思って見ていたが,最終的にはミステリーになるという感じで,かなり変わったバランスの作品だった。ちょっと肌に合わないところもあったが,変わった作品としては,今期突出していたと思う。
- 経験済みなキミと,経験ゼロなオレが,お付き合いする話。
- タイトル同士の設定での純愛物という感じ。
- 盾の勇者の成り上がり Season3
- 別に感想を書いた通り,Season3でキャラには愛着があるものの,話的にはほとんど同じパターンの繰り返しという印象を受け,1クールで本筋が進んだ様な気がしなかった。
- ダークギャザリング
- ヒロインがストーカーというのは面白いんだけど,とにかく出てくる化け物が怖くて,しんどかった。あと主人公たちの持ってる能力に説得性がないのが難点に感じた。
以上,変わってるところもあって,意欲作に感じたが,話自体は,ちょっとのめり込めなかったかなぁという作品。
- ポーション頼みで生き延びます!
- 典型的な異世界転生ものでチートでという話かと思ったら,主人公の性格が意地悪で,それが面白かった。ただ,話としては途中でほぼ終わって,残りの数話が蛇足ぽく感じたのがもったいなかった。
- 星屑テレパス
- きららアニメ。主人公たちは可愛かったが,ヒロインが極度のコミュ障というのが,ちょっと引っかかったのと,もう一人の主人公が本当に宇宙人なのか,単におかしな人なのかが最後までよくわからなかった。
- 16bitセンセーション -ANOTHER LAYER-
- 現状に不満があるゲームイラスト描きの女の子が,過去に飛ばされてという話。実在のゲームがネタで出てきて,自分もやったゲームだったのはちょっとツボだったが,この手のお約束で最後には元の世界に戻るかと思ったら,全く違う世界線に進んで終わったのは驚いた。
- ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
- 前期の作品だけど最後の3話だけこの年末にあった。ちょっとテンションが下がったのはもったいなかった。
以上,普通に見れた作品。
- カミエラビ GOD.app
- CGぽいキャラデザだけど,どこか愛嬌があって気に入っていたが,話としては全くよくわからない終わり方で,続編があるのかと思ったら,続きはゲームでってことの様で,その終わり方はちょっとなぁ,と思った。
「陰の実力者になりたくて!2nd season」「呪術廻戦 第2期」,「はめつのおうこく」は全部見たけど,個人的にあまり肌に合わない。
「お嬢と番犬くん」はストーリはそんなに期待してなかったが,CGぽい絵なので,もう少し作画が良ければ良かったのにと思った。「SHY」は前半ちゃんと見てなかったが,後半を見て,もう少しちゃんと見ておけば良かったと思った。
この辺は,評価はやめておく。
さて,全体を通しての感想だけど,とにかく話がちゃんと終わらない作品が多いのが気になった。続編に繋げるとか,期待させるとか,あとは原作が終わってないからとか,そういうことなのかもしれないが,話として完結しないどころか最終回で新しい謎とかを出してくるのは,投げっぱなしで終わってる様にも思える。続編の制作が決まっているとしても,分割クールでなければ,一度そこで話は完結してほしい。そういう意味では見終わった後に,がっかりする作品が多かった。
もちろんしっかりと綺麗に終わった作品もあったし,区切りをつけて次クールに続く作品もあったのだけど。
まぁ今期は最初に書いた通り,見た作品が多くて,こちらが作品を評価できるほどしっかり見てない気もする。もう少し絞らないとダメだなぁ,とそこは反省した。
ということで,来季は整えて見たいと思います。