たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

四畳半神話大系 11話 (最終回)

四畳半の壁を壊しながら進み,そこで絡んできた人たちの生き様を振り返る「私」。そしてついに外に出られた「私」は祭りの夜,飛行船を盗もうとしてみんなに囲まれ鴨川に飛び込もうとする小津を見つける。そしてそれを助けた「私」。蛾におびえる明石さんにモチグマンを返し,仲良くなる「私」。樋口先輩に弟子入りし,留守番をし,小津とも親友になる「私」。そして「私」は四畳半を出て新しい生活を始めた…という話。
先週の四畳半に閉じ込められたところから,四畳半を抜け出したところは,だれも「私」を知らない世界だったけど,そこにいる人たちに積極的に関わり,みんなを助け最終的に明石さんとも幸せになれました。これは成長の物語だったんだろうか?。結局小津も樋口先輩も普通の人だったのかなぁ…。
というわけで,謎がすっきりしたわけでもありませんが,最後のカタルシスでなんか満足した。
全体を通して書くと,マインド・ゲームが好きだった私なので湯浅政明監督のそのテイストが十分に出ていて楽しめました。もちろん,原作がいいんだろうと読んだことが無い私は想像しますが,いい加減に手垢がつきつつあるループ物でありながら,多くの舞台設定,作画的演出,回数が進んでも新しいキャラを次々に投入,過剰なセリフの応酬など,感心させられることが多くて完成度の高い作品だったでしょう。もう安易に同じ事を繰り返すループ物は作れませんよね(笑)。お疲れ様でした。湯浅監督には,まだまだ作品を作っていただきたいと期待します。