たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

終末のイゼッタ 12話 (最終回)

イゼッタとゾフィーの最終決戦が始まる中,フィーネたちはゲルマニアの招集した会議へ向かう。途中追われるものの,ジークが囮になりフィーネたちは進む。ジークは少年兵に撃たれ死ぬ。会議の場ではゲルマニアが爆弾の力を示し,多諸国を脅していた,会議に入ったフィーネはイゼッタの力でそれを止めるというが,アトランタ合衆国は,それはエイルシュタットが魔女の力を独占することか?と問う。フィーネは今回の戦いで,大地の力を使い尽くし,イゼッタも死ぬから,魔女は今後いなくなるという。かくして,イゼッタは大量の力を収集し,ゾフィーを倒す,そして強力爆弾の力も吸収してしまう。そうして,勢いを失ったゲルマニアは数ヵ月後陥落し皇帝も死す。数年後,静養地に向かうフィーネがいた…という最終回。
まぁ綺麗に終わったかな…と思う。最後のイゼッタが生きてるというエンドは,顔は見えないものの,車椅子に乗りながら意識はしっかりしてる感じはするので,廃人になっているという感じでもなく,ある意味ハッピーエンド。もう少しイゼッタの生死は不明という終わり方もあるかとおもうが,これはこれでよかったように思う。
全体を通して。序盤のつくりがしっかりしていたので,非常に期待値があがってしまい,結果的に少し残念な感じになってしまったように思う。しかしこれは単純に尺が足りないことによると思う。今回世界感がしっかり作られてると思うだけに,1クールでは完全に足りず,用意した部品がほとんど機能せずに,最後魔女対魔女という単純見せ場しか作れなくなってしまった。架空の世界ながら現実の第二次大戦時の兵器に近いものを揃えており,本来は魔女と近代兵器の戦い方や,弱点を隠して作戦を作るという戦術,もしくは政治の場の交渉など,いくらでも見せ場を作れる用意をしていた。またゲルマニアの皇帝も,その思惑から最後の追い詰められていくさまなど,数話使っても描ける要素がそろっているのにほぼナレ死状態でもったいなかった。
この作品はもともと2クールで企画されていたのだろうか?,だったら,やっぱり分割でもいいので2クールでやって欲しかったし,1クールでこの企画であれば,それは失敗じゃないのか?という気もする。実にに惜しい。2クールで見たかった。最後にもう一度書くが期待値があがったゆえの残念さであり,それだけ良いところがたくさんあった作品だった。