莉々奈と由佳吏，二人で泊まった夜，莉々奈は由佳吏に美咲と一緒になるべきと言う。莉々奈は美咲と知り合い由佳吏への気持ちを美咲から聞いてから，自分が変わったことを由佳吏へ語る。政府通知を拒否しても，時間はかかるが，相手を受け入れられないと「嘘」を突き通せば大丈夫だという。由佳吏は莉々奈の提案を理解しながらも，涙を流し口からは拒絶の言葉を発す。しかし最終的には莉々奈の提案を受け入れる。そして莉々奈は最後に由佳吏との熱いキスを交わす。ブライダルのポスター撮影の日，由佳吏は塞ぎがちで自宅にいたが仁坂がやってきて，由佳吏をたきつける。由佳吏は撮影が行われている式場に行き，ドレスを着た二人と並び撮影を受ける…という話。
結局選べませんでした…という話だった様子。原作にオチがついてないらしいのでそうならざるを得ないだろう。ハーレムエンドといえばそうなんだろうけど，真面目な恋愛を描いているので，辛い感じではある。由佳吏が莉々奈の提案を聞きながらイヤだと言い涙を流すシーンは良かった。莉々奈の由佳吏への気持ちも伝わってきて，どうして美咲とくっつく必要があるのか?，二人で美咲にごめんなさいといって，政府通知通りくっ付けばいいじゃないか…という気すらする。二股や愛人という解は，二人の真剣さからすると，まぁ無いのだろう。そういう意味ではサクラダリセットで二番で納得してもらった菫とはちょっと違うよな…という気はした。あと，今回はタイトルどおり「嘘」という言葉がキーワードだったが，前日のプリンセスプリンシバルでも「嘘」が一つのテーマなので，ここでも重複が見られた。
全体を通して…。最初公式ページでの目がでかいキャラデザを見て，自分の守備範囲ではない…とは思ってみたものの，みてみたら結構良かった。莉々奈がとにかく純真で可愛く，でも根本的に間違ってる感じが良かった。でも莉々奈のおかげで通常だと魅力が無いタイプであるはずの由佳吏が，それなりに相応しいキャラに見えたのは新鮮だった。一方で個人的には美咲は…。まぁでもああいうダメなタイプいるよね。それでいて，ナチュラルに異性を刺激するような…。
政府通知のシステムは，今の時代だとリアリティが無い「許婚」を話にするためにでっち上げたのだろうが，許婚が別の相手の取り持ちをするというのは，ちょっと新しかったのかもしれない。
