たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

無能なナナ 13話 (最終回)

リュウジを殺した犯人がわからないまま時間は過ぎる。ミチルが自分のことに気づいてるのか?と不審がっていたナナだが,ミチルはナナの証言から矛盾を見つけ,ナナの両親が死んだのはナナのせいではないということを証明する。長い間の罪の意識がミチルによって薄まっていく。そんなミチルにリュウジ殺しの犯人の手が。犯人はモグオの子分の一人で,幽体離脱ができ,たんに純真なものを汚したいという欲求で犯行を起こしていた。ナナは犯人に苦心したが,キョウヤにあらかじめ犯人の体を探す様に頼んでいたことで,犯人を撃退する。しかし大怪我を覆い,その怪我をミチルが治したため,ミチルは生き絶えてしまう。ナナはミチルの死に涙する,って話。
最終回。次シリーズの告知もないが,ちょっとここで終わるのはどうなんだろう,と思った。ナナが初めて島のメンバーであるミチルに友情を感じたってところだけど,暗殺をやめるという決心もなければ,組織の実態もわからなかった。このままだとナナは単なる暗殺者で終わってしまうのだけど…。あと,フウ子の不審な行動はなんだんったんだろう?。どう考えても伏線を放置してるけど。
とはいえ,そんなことより,藤原啓治の声を聞けたことの方に驚いた。前回から出ていたのか。
全体を通して。主人公が殺人鬼,しかも女の子で学園ものという,かなり珍しい設定。能力者の中で一人無能ながら頭脳で出し抜いていくというのは,悪人の中でのバトルならカタルシスがあるのだけど,現状,能力者は無垢な子供たちだし,どうもナナは騙されて殺人をやってる様な感じなので,このままの方向性で,話をたたむとは思えず,どこに向かってるんだろう?という見ていて不安な感じがある作品だった。仮にナナが自分がやってることを間違いと認識しても,人を殺したという事実は変わらず,これは主人公が死なないと落ち着かない話だと思うのだけど,少なくとも今回の放送の範囲で,そこへの方向が示されていないので,とても座りが悪い感じがした。
で,どうするんだろう?ってっきり第二期やらないと収まらないだろう,とは思うのだけど,告知は無し。作品としての売り上げ次第なんだろうか?。でも鍵を握る鶴岡というキャラに藤原啓治あててるのも,二期やるならどうするの?とは思う。まぁこれを聞けたのは嬉しかったのだけど。
ところで中原麻衣が,女子高生役でここまでしっかり喋る作品って昨今珍しいなぁ(まぁ,今季はひぐらしもやってるけど)。
番組はがじまった時に,ナナの犯行がバレないわけがない,これで1クール持つのか?とは思ったが,その辺の状況はあまり変わることなく持った。まぁ原作が続いているのだから,話を簡単には畳まないだろうなぁとは思ったが,是非この話の続きはしっかりと描いて欲しい。ちゃんとアニメで。