たろぁーるの日記

たろぁーる氏が書いているぶろぐ。主にアニメとかマンガとかテレビの感想と一人言。ネタバレ結構あります。

グレネーダー〜ほほえみの閃士〜 全体を通して

大変楽しいアニメでした。戦国時代劇にリボルバー銃,巨乳に金髪麦わら帽子,大砲や風船…,お風呂に遊郭…とまぁ…並べて見れば大変なインチキぶりなんですが,設定にB級ぽさがあるわりには,おばかアニメというよりはしっかりとした作品になっていたのが意外でした。ある意味エンターテイメントという意味じゃお手本の様な作品になっていたような気がします。お話を変に小難しくするわけでもなく,過激な新しい設定や映像表現をいれるわけでもなく,お約束をフンダンに盛り込みながらもこちらを十分楽しませることが出来るのだ…という作品でした。
もっともこの作品が従来の表現だけを組み合わせたわけではないことは明らかで,「おっぱいリロード」や「お風呂」の様に通常だと「萌え」を演出するための新しい概念も盛り込まれております。ただ,この作品の非常に希少なところは,おっぱいリロード,お風呂,そして遊郭の様な通常だとエロス満開の設定を使っておりながら,「ハァハァ」という感じが全くしなかったことです。「ハァハァ」よりむしろ「癒し」であったといえるでしょう。
他の作品を見ると男女の関係が,男性が女性を暴力的に求める作品*1とか,逆にハーレムアニメとして女性が男性の回りにたくさんいる作品*2等のような良くも悪くもアッパー系の性…という描かれ方が全盛のこの時代に,弥次郎のツンテレぶりはあるものの,あくまでも天然で癒し系でありながらしっかりと弥次郎を受け入れている琉朱菜の態度は,癒しという良いダウナー系の男女関係を描くという画期的なものだった気がします。そう,別に燃えるような恋がしたい…というわけでなく,だらだらとまったりした愛だってあるはずです。
そういう意味では,この作品はストーリや設定ではインチキくさい作品でしたが,地球温暖化国際紛争が深刻になりつつあるこの現代において,省エネ,非暴力,そして癒しという平安を提供するという画期的な作品だったといえます*3
続編つくってくれないかなぁ…。

*1:舞-HiME巌窟王ファンタジックチルドレン,等

*2:月詠,等

*3:嘘です,わたしの妄想です^^;