メルダース家に戻ったエマは火事になった屋敷に出くわす。ウィリアムのハンカチを取りに行こうとするエマを見てハンスは，エマがウィリアムを忘れられないことを実感し，エマにウィリアムに会いに行く事を薦める。一方ウィリアムは金策に苦労するが，ウィリアムの働きを見ていた人から融資を取り付ける。そしてウィリアムはエマと会い，二人は結ばれるという話。
うーん，なんかすばらしいです。原作を読んだわたしからしても原作よりしっくりするつくりでした(苦笑)。最終的に二人が結ばれるという結論が一緒でも，そこにいたる道筋がぜんぜん違うし，そして当然後日談も違う。周りの理解の仕方も違うと。原作のほうは，エマにも迷いがなかったし，一幕の別れの後に相当する部分で，ウィリアムがすでに仕事に燃えちゃったので，最後にウィリアムを認めさせるためにがんばる描写もありませんでした。そのかわり別の困難ごとがありましたが。
それでいて，後日談の中では原作を読んでないとわからないような細かいネタ*1もちりばめられていて，にやりとさせられました。
…というわけで，スタッフが原作の理解をよくしていて，よりよいストーリを作ったなぁということで，原作が好きなわたしでも十分に納得のいくストーリ再編で感心しました。まぁ原作はストーリよりは世界観がすばらしいので，今回のようなストーリの改変は特に気にならないのかもしれません。
第一幕と第二幕を比べると作画はとにかく第一幕の方がよかったけど，ストーリは第二幕のほうがよかったなぁ。とにかく，原作と違うのに終わってみたら納得という，そういう作品でした。
*1:エレノアの新しい彼氏とかエマのお姉さんのだんなさんとか
